大阪・dddギャラリーにて、企画展「GRAPHIC WEST 5 type trip to Osaka typographics ti:#270」が開催されている。

2011年4月から2年間8号に及んでアジアの最先端グラフィックデザインを特集してきた日本タイポグラフィ協会の広報誌『typographics ti:』。斬新的な“type trip(文字を巡る旅)”をテーマとした特集の、最終目的地は「Osaka/大阪」。

本展では日本の編集・制作メンバーとアジアのデザイナーが、ともに”type trip to Osaka”を共同制作する制作プロセスや誌面、そしてデザイナーの思考プロセスに至るまでをギャラリー空間に再構成し、立体的に展示するなど、最新のアジア・グラフィックデザイン事情とネットワークを紹介する。

また、会期中は毎週末「InterView」と題したトークイベントを開催。スピーカーとオーディエンスという形ではなく、参加者全員が直接対話できる場をつくり、関西のデザイナーとアジアのデザイナーとのつながりを拡張していく。

詳細はこちら


Information

第190回企画展 GRAPHIC WEST 5
type trip to Osaka typographics ti:#270

http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/
http://osaka.typetrip.asia/

会期:2013年01月18日(金)~2013年03月02日(土)
会場:dddギャラリー
〒550-8508 大阪市西区南堀江1-17-28 なんばSSビル1F
開館時間:午前11時~午後7時(土曜日午後6時まで)
休館:日曜・月曜・祝日

トークイベント
各都市のデザイナーをゲストに迎えた、全員参加の“インタビュー”を毎週末ギャラリー内で開催。参加者全員がインタビュワーとなり、直接ゲストを関わる場をつくります。
会場:dddギャラリー  
時間:16:00-17:30(※2月8日(金)のみ18:30-20:00)
要予約 定員20名
※詳細はギャラリーHPにて

●InterView 03
2月2日(土)
サンティ・ロウラチャウィ(プライティカル・デザインスタジオ) バンコク

●InterView 04
2月8日(金)開催時間 : 18:30-20:00
チェ・スルキ、チェ・ミン(スルキ&ミン) ソウル

●InterView 05
2月16日(土)
ヘイ・イーヤン(センスチーム) 深圳

●InterView 06
2月23日(土)
アーロン・ニエ(アーロン・ニエ・ワークショップ) 台北

●InterView 07
3月2日(土)
シャオマグ&チャンズ 北京

トークイベント「InterView」出演デザイナー紹介


●クリス・リー(シンガポール)
クリエイティブファーム「アサイラム」代表。グラフィックデザインにとどまらず、インタラクティブデザイン、プロダクト開発、インテリアデザイン、パッケージデザイン、ファッションデザイン、ブランディングなど、その活動は多岐に渡る。シンガポールの「プレジデントデザインアワード」など100以上の国際的な受賞歴を誇る。
www.theasylum.com.sg/v3/

●ジェイヴィン・モ(香港)
クリエイティブファーム『ミルクシェイク』代表。2004年にベネトンの研究機関『ファブリカ』に加入した後、2006年に『ミルクシェイク』を再スタートさせ、ローカルな文化・芸術に関わるデザインから、国際的にプロジェクトに至るまで、幅広く活動している。数々の受賞歴を誇り、デザインマガジンへの掲載例も多数ある。2008年には、中国の30代のデザイナー30人を自ら取材した「3030: NewGraphic Design in China」(3030 Press)を発行。2009年からは、中国で唯一のバイリンガルデザインマガジン「Design 360°」のクリエイティブディレクションならびにアートディレクションを担当している。Milkxhake 
www.milkxhake.org

●サンティ・ロウラチャウィ(バンコク)
『プラクティカル・デザインスタジオ』代表。チュラーロンコーン大学やバンコク大学など多数の教育期間でデザイン教育にも従事している。デザイナーの役割は商業的な価値を付加するだけでなく社会をより良くする力があると信じている。彼はまた、タイにおけるデザインコミュニティの構築にも寄与している。数々のコマーシャルプロジェクト、カルチャープロジェクトを手がけ、また、彼自身の個展や展覧会のキュレーションなども行っている。
www.santivithee.com/

●スルキ&ミン(ソウル)
スルキ&ミンはソウルを拠点に活動するグラフィックデザイナー、チェ・スルキとチェ・ミンによるコラボレーションユニット。
主に文化・アート領域のデザインと、ブランドアイデンティティや出版プロジェクトを中心に活動している。韓国国内や海
外での展覧会に多く参加し、個展も二度ソウルで行っている。コマーシャルプロジェクトとセルフプロジェクトに加え、セ
ルフパブリッシングプロジェクト「スペクタープレス」も運営している。BMWグッゲンハイムラボのグラフィックデザイナー
に指名され、オンライン上のインタラクティブアイデンティティの開発も行った。両者ともグラフィックデザインとタイポグラ
フィをケイウォン造形芸術大学でそれぞれ教鞭をふるっている。
www.sulki-min.com/wp/

●ヘイ・イーヤン(深圳)
深圳を拠点に活動するクリエイティブファーム『センスチーム』代表。ブランディング、キュレーション、スペースデザイン、出版など、領域にとらわれない活動を行っている。
www.senseteam.org

●アーロン・ニエ(台北)
国立台湾科技大学を卒業後、国立台湾芸術大学に進み応用芸術を学ぶが、後に中退。現在は、Aaron Nieh Workshopの代表をつとめる。2012年にAGIの新メンバーとなる。
過去10年の台湾において、音楽や出版、そしてアートに関するプロジェクトで、最も際立った活動を続けるデザイナーのひとりである。繊細なタイポグラフィと独特なスタイルで他言語をビジュアルと組み合わせる感性で評価が高い。美的な感性でトレンドを生み出す存在である。
www.flickr.com/photos/somekidding/

●シャオマーグ・アンド・チャンズ(北京)
編集者兼デザイナーであるシャオマーグと、グラフィックデザイナーのチャンズ(共にニックネーム)によるクリエイティブコレクティブ。主に文化・芸術関係の出版物を中心に、編集的な発想と挑戦的な印刷技法を使った作品を発表している。