音楽を奏でるように映像を扱う作家たちと、少し特異な即興アプローチを持つ音楽家たちによるセッションイベント「21世紀初頭の音楽vol.2」が2013年1月5日、渋谷 last waltz by shiosaiにて開催される。
出演はまず、工藤冬里+長谷川真子×勅使河原一雅。
70年代から日本アンダーグラウドシーンにおいて、即興演奏主体のピアノ・ソロの他、数多くのグループで演奏活動を行い、圧倒的な存在感を示してきた工藤冬里。その工藤の率いるバンド “マヘル・シャラル・ハシュ・バズ” で、バスーン(ファゴット)を担当する長谷川真子。このふたりの即興演奏に、有機的に生成した映像の中に独特の世界観を展開させる、qubibiこと勅使河原一雅のヴィジュアルが加わる。
2組目は、比嘉了+すずえり×小島創太郎(サンガツ)。
openFrameworks コミュニティでは数々のアドオン開発者としても知られ、現在はライゾマティクスでの製作・開発に携わる比嘉了は、学生時代より、独自の自作音響合成ソフトを複数開発してきた。2009年より比嘉との即興デュオを行ってきたChildiscレーベルアーティストのすずえりに加え、今回はインストバンド “サンガツ” の小島創太郎をゲストに迎えて、楽音と電子音によるアンサンブルを作る。
3組目は、谷口暁彦×ユタカワサキ。
疑似3次元空間に手を突っ込み、音響デバイスとして演奏する「con」、実際のラジコンヘリコプターを使用した「ヘリコプターバンド」など、高度な電子デバイスとプログラミングを組み合わせ、空間を異化するかのような作品を作り続けてきた谷口暁彦。現在彼が一貫して制作している「実家3D」はその見かけとは裏腹に、サンプラーでもある。今回は、その「実家3D」を楽器として、アナログシンセサイザー奏者として比類ない演奏を行う、アルスエレクトロニカ・ゴールデンニカ賞受賞者ユタカワサキとのデュオを行う。
その他、DJとして、安永哲郎事務室、菅野創も出演する。
特異な表現活動によって注目を集める作家たちが集まる本イベントを、ぜひお楽しみ頂きたい。
詳しい出演者情報等はこちらにて。
Information
21 世紀初頭の音楽 vol.2http://www.torpedoo.net/21music/
2013 年 1 月 5 日(土) 18 時半開場 19 時半開演
場所:渋谷 last waltz by shiosai / http://lastwaltz.info/
前売り,予約 2300 円、当日 2500 円(1 ドリンク別)
出演者:
工藤冬里+長谷川真子 × 勅使河原一雅
比嘉了+すずえり × 小島創太郎(サンガツ)
谷口暁彦 × ユタカワサキ
DJ:安永哲郎事務室、菅野創
予約、問い合せ http://www.torpedoo.net/21music/ , lastwaltz@shiosai.com
企画:torpedo
宣伝美術:竹田デザイン分室