高谷史郎(ダムタイプ)「明るい部屋」
撮影:福永一夫
新国立劇場2012/2013シーズンにて、パフォーマンス作品《明るい部屋》を東京初演する高谷史郎と、同じく森山開次のダンス作品《曼荼羅の宇宙》で音楽を担当、演奏を行なう高木正勝によるスペシャル・トークが11月17日、ICCにて行われる。

高谷は、1984年アーティスト・グループ「ダムタイプ」の創設メンバーとして活動に参加し、以降、パフォーマンスやインスタレーションの創作に携わり、ヴィジュアルワークを総合的に担当。 個人としても、2007年 坂本龍一とのインスタレーション《LIFE – fluid, invisible, inaudible …》を制作・発表(山口情報芸術センター[YCAM], ICCに巡回)。同年、気候変動について考える北極圏遠征プロジェクト「Cape Farewell」(イギリス)に参加。2010年 中谷芙二子とのインスタレーション《CLOUD FOREST》を制作・発表(YCAM)など、多岐にわたる活動を展開している。

高木は、自ら撮影した映像の加工やアニメーションによる映像制作と、長く親しんでいるピアノやコンピュータを使った音楽制作の両方を手がけるアーティスト。国内外のレーベルからのCDやDVDリリース。世界各地での展示やコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開している。デイヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加や、UAやYUKIのミュージック・ヴィデオの演出、芸術人類学研究所、理化学研究所との共同制作など、コラボレーション作品も多数。現在公開中の映画『おおかみこどもの雨と雪』(監督:細田守)のサウンドトラックも手がけている。

2008年にドイツで世界初演された《明るい部屋》は、ロラン・バルトによって書かれた同名の写真論へのオマージュでもあり、また、高木の近年の活動には、より根源的な、生命的な記憶を喚起させる要素がある。今回のトークでは、両氏の近年の活動について、写真や映像、さらには音楽が喚起する「記憶」とはどのようなものなのか、それぞれの創作における現在との関わり方、等を軸に展開する。

なお、当日はインターネット中継も行われるとの事なので、会場に行けない方も、ぜひチェックしてみてほしい。

Information

ICC×新国立劇場 合同企画 スペシャル・トーク  
高谷史郎×高木正勝
「明るい部屋」をめぐって
映像/記憶/音楽

http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2012/Opensalon45/index_j.html

日 時:2012年11月17日(土) 午後2時より
会 場:ICC 4階 特設会場 (京王新線 初台駅 東口から徒歩2分 オペラシティタワー4階)
出 演:高谷史郎(ダムタイプ)、高木正勝
司 会:畠中実(ICC)
定 員:150名(当日先着順)/入場無料
主 催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
共 催:新国立劇場
お問い合わせ:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
電話:03-5353-0800 / Eメール:query@ntticc.or.jp

イヴェントの模様は、RealPlayerUSTREAMにてインターネット中継されます.

Pfofile

高谷史郎
1963年生まれ。1984年アーティストグループ「ダムタイプ」の創設メンバーとして活動に参加。パフォーマンスやインスタレーションの創作に携わり、ヴィジュアルワークを総合的に担当。個人としても映像インスタレーションを創作。1999年坂本龍一オペラ『ライフ』の映像を担当。2001年中谷美二子とのコラボレーション作品『IRIS』をバレンシア・ビエンナーレ(スペイン)にて発表。2007年坂本龍一とのインスタレーション『LIFE – fluid, invisible, inaudible… 』を制作・発表。同年、気候変動について考える北極圏遠征プロジェクト「Cape Farewell」(イギリス)に参加。2010年、中谷美二子とのインスタレーション『CLOUD FOREST』を制作発表。2012年パフォーマンス『CHROMA』をびわ湖ホールにて初演など。現在、佐川美術館にて「吉左衞門X 暗闇の音静寂の光」展(高谷史郎・音/映像+樂吉左衞門・茶碗)開催中。


高木正勝
1979年生まれ。京都府在住。自ら撮影した映像の加工やアニメーションによる映像制作と、長く親しんでいるピアノやコンピュータを使った音楽制作の両方を手がけるアーティスト。国内外のレーベルからのCDやDVDリリース。美術館での展覧会や世界各地でのコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開している。デイヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加、UAやYUKIのミュージック・ヴィデオの演出や、芸術人類学研究所、理化学研究所、Audi、NOKIAとの共同制作など、コラボレーション作品も多数。映画『おおかみこどもの雨と雪』(監督:細田守)のサウンドトラックを手がける。