エジンバラ国際フェスティバルでの「Speed of Light」 (C) Alan McAteer

11月3日(土・祝)、4日(日)の2日間、英国発の一般参加型アートパフォーマンスでスポーツやアート、テクノロジーを融合させたプロジェクト『Speed of Light Yokohama – 3 movements』が開催される。

このプロジェクトは、『スマートイルミネーション横浜 2012』のプログラムのひとつとして行われるもの。今年の8月、エジンバラ国際フェスティバルにおいて世界で初めて公開され、大きな話題を呼んだ一般参加型アートパフォーマンスだ。

公募されたランナーが、LEDライトを装飾した専用のライトスーツを身にまとい、振付家による動きを織り交ぜながら夜の風景を走り抜けるというもので、ランナーの光の軌跡でアート作品が作り出される。自然や都市を舞台にしたダイナミックな作品で知られる、英国を拠点とするアート団体「NVA」と、照明デザイナーや振付家とのコラボレーションにより実現し、エジンバラでは合計 4,000 人以上のランナーがパフォーマンスに参加した。この作品が、世界展開の第一段として日本で開催される。

日本では、横浜の海沿いを舞台に、日本のパフォーマンスグループ「GRINDER-MAN」の伊豆牧子氏が振付を担当。海の見える丘公園から大さん橋、象の鼻パークまで約10kmの横浜の海岸沿いを公募された大勢のランナーが走り抜け、暗闇の中に光の動きを描き出す。スポーツとアートを融合した、過去に例のない一般参加型のアートイベントだ。ランナーとしての参加でない人も、光の織りなすアート作品として、その場で体験・鑑賞できる。

本番のランナー募集は終了しているが、リハーサル(10月29日(月)、30日(火)の両日)のランナーは引き続き募集しているので、興味のある人は参加してみては?詳しくはこちら

ほかにも『スマートイルミネーション横浜 2012』では様々なプログラムが実施されるので合わせて足を運んでみてほしい。


Information

Speed of Light Yokohama – 3 movements
http://www.smart-illumination.jp/speed.html
http://www.facebook.com/sol.jpn


■開催日時: 2012年11月3日(土・祝)、4日(日)17:00~19:00(予定)
■会場:海の見える丘公園~大さん橋~象の鼻パークまで約 10km の横浜海岸沿い
■イベントツイッターハッシュタグ:#NVASOL
■主催:スマートイルミネーション横浜実行委員会
■共催:横浜市文化観光局
■特別協力:ブリティッシュ・カウンシル

<参加アーティスト>
■ディレクション: アンガス・ファークハー(NVA)
■照明デザイン: フィル・サプル
■振付: 伊豆牧子(GRINDER-MAN)

Profile

NVA
1992 年に設立された英国グラスゴーを拠点とするアート団体。スコットランドのスカイ島の広大な自然を舞台に、42 日間に渡って繰り広げられ、6,500 人もの観客を動員した代表作「The Storr: Unfolding Landscape」をはじめ、自然や都市を舞台にしたダイナミックなプロジェクトを手がけることで知られている。集団によるアクションを通して、参加者と観客の両者に見慣れた
風景の素晴らしさを再認識させる力強いパブリックアートをつくることを目的として活動している。

アンガス・ファークハー(NVA クリエイティブ・ディレクター)
1961 年、スコットランド北東部のアバーディーンに生まれ、エジンバラで育つ。ロンドン大学ゴールドスミス校で英語・演劇学科の学位を取得し、約 10 年間、大学の所在地でもあるロンドン南部のニュークロスを拠点とするインダストリアル・ユニット「Test Dept」の主要メンバーとして活躍。
1989 年にスコットランドに戻り、長年開催されずにいたケルト文化の祭典を「ベルテン・ファイヤー・フェスティバル」として蘇らせ、現在の NVA のきっかけとなったパブリックアート作品やイベントを 1992 年より手がけている。

フィル・サプル(照明デザイナー)
ロンドン南部のクロイドンで育ち、ウェールズのニューカッスル大学で考古学を学ぶ。1992 年の卒業後、ロンドンに戻り、パブリック・イベントの仕事に携わる。以降、屋外、サイトスペシフィック、ランドスケープ・プロジェクトを専門とする照明デザイナーとして活躍している。近年では、2009年に開催されたスコットランドの祭典「ホームカミング」で上演された「アイスリングの子供達」や、スコットランドとイングランドの境界線、ノーサンバーランドで行われる光のショー「ノーサンバーランド・ライツ」のほか、初冬の夜の森を美しく照らし出すプロジェクト「The Electric Forest」の照明を手がけ、ライティング・デザイン・アワード 2011 で高い評価を得ている。

伊豆牧子(振付家)
1994 年コンテンポラリーダンスと出会い、2000 年秋より一年間渡仏。帰国後、Dance Theatre LUDENS に参加、その後伊藤キム+輝く未来のダンサー、アシスタントとして活動。ソロ作品の他、国内外の振付家の作品に出演。2005 年より GRINDER-MAN に参加し、作品の演出から振付、出演に携わる。近年はその身体能力と指導力を基に、capsule や WORLD ORDER の
振付、演出等をサポートするなど、活動の幅を拡げている。

スマートイルミネーション横浜 2012

2012 年 10 月 31 日(水)~11 月 4 日(日)の 4 日間、光と影を巡る夜―省エネ技術とアートでつくる、もう一つの横浜夜景”をテーマに開催されるイルミネーションイベント。歴史的建造物などが数多く残る横浜都心臨海部を舞台に現像的な夜景を生み出します。昨年に続き、2 回目の開催。
http://www.smart-illumination.jp/

名称: スマートイルミネーション横浜2012
テーマ: 光と影を巡る夜ー省エネ技術とアートでつくる、もうひとつの横浜夜景ー
日程: 2012年10月31日(水)~2012年11月4日(日) 17:00~24:00
※初日は18:00~、プログラムにより終了時間は異なります。
会場: 象の鼻パーク、日本大通り、山下公園ほか
主催: スマートイルミネーション横浜実行委員会
共催: 横浜市文化観光局
事務局: スパイラル/株式会社ワコールアートセンター