子どもの遊び場である児童館にアーティスト ( 現代美術家 ) を招待し、児童館を創作・表現のためのアトリエ、ギャラリー、 ステージとして活用するプログラム「アーティスト・イン・児童館 」。
本プログラムの一環で、アーティストユニット「Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子):通称ナデガタ」が練馬区立中村児童館にて「児童館の文化祭」&「ドキュメンタリー映画」制作プロジェクト《全児童自動館》を3月17日(土)に行う。

ナデガタは地域コミュニティにコミットし、その場所において最適な「口実」を立ち上げることから作品制作を始める。インスタレーション、イベントなどに様々な人々を巻き込み、「口実」によって「現実」が変わっていくプロセスを作品として展開する。代表作に《Riversible Collection》2009 年(水戸芸術館現代美術センター)、《24 OUR TELEVISION》2010 年( 青森公立大学 国際芸術センター青森)、《Yellow Cake Street》 2011 年(Perth Institute of Contemporary Arts)などがある。

彼らが最初に児童館を訪れたのは2010年8月1日。約1年半もの歳月をかけながら、本プロジェクトは進んできた。リサーチを経て注目したのは「児童館」という場所そのものだった。

今回、ナデガタとともに ” 出来事 ” をつくるのは、部活や家庭とは別の場所を求め集まってくる中村児童館の中高生たち。彼らはナデガタに翻弄されながら「児童館での文化祭」の準備、そしてその準備風景を撮影した「ドキュメンタリー映画」を制作している。

さらに文化祭当日の3月17日(土)、会場となった児童館では映画のラストシーンの撮影が行われる。これは文化祭のための映画なのか、映画のための文化祭なのか!?
撮影の他にも、模擬店やライブ&パフォーマンスがあったり、準備風景を撮影したドキュメンタリー映画を鑑賞できたりもする。

誰も見たことのない放課後のスペクタクルをぜひお楽しみ頂きたい。

Information

「児童館の文化祭」&「ドキュメンタリー映画」制作プロジェクト
「全児童自動館」

http://zenjido.jidokan.net/

日時:2012 年 3 月 17 日(土)10:00 ~ 17:00
会場:練馬区立中村児童館(東京都練馬区中村 2-25-3 2F 西武池袋線中村橋駅 南口より徒歩 10 分)
入場料:無料(申込不要)

主催:東京都、東京都文化発信プロジェクト室(公益法人東京都歴史文化財団)、アーティスト・イン・児童館
後援:練馬区教育委員会
協力:練馬区立中村児童館
※当日は会場内で映画撮影が行われております。
※「未完成ドキュメンタリー映画」(約 20 分)は終日上映されています。ライブや模擬店に参加される前にご覧下さい。

タイムスケジュール
10:00~ 模擬店コーナーオープン
12:00~ おひるやすみ
13:00~ ライブ&パフォーマンス スタート
16:00~ クライマックス・撮影・ダンス

Profile


(C)ANZAI
Nadegata Instant Party
(中崎透+山城大督+野田智子)

中崎透、山城大督、野田智子の3名で構成される「本末転倒型オフビートユニット」。2006年より活動を開始。地域コミュニティにコミットし、その場所において最適な「口実」を立ち上げることから作品制作を始める。インスタレーション、イベントなどに様々な人々を巻き込み、「口実」によって「現実」が変わっていくプロセスを作品として展開する。代表作に《Riversible Collection》2009年(水戸芸術館現代美術センター)、《24 OUR TELEVISION》2010年( 青森公立大学 国際芸術センター青森)、《Yellow Cake Street》2011年(Perth Institute of Contemporary Arts)がある。今後の予定として「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」(新潟市内全域)、「街じゅうアートin北九州2012 ART FOR SHARE」(北九州市内)、秋に東京都現代美術館で開催されるグループ展への参加を予定している。
http://www.nadegatainstantparty.org/


アーティスト・ イン・児童館
子どもの遊び場である児童館にアーティスト ( 現代美術家 ) を招待し、児童館を創作・表現のためのアトリエ、ギャラリー、 ステージとして活用するプログラム。子どもたちの遊びの活動と、アーティストの創作・表現の活動を対等なものとして 児童館の中に共存させ、遊び・創作・表現を通した子どもたちとアーティストの出会いの場を創出する。本プログラムは「東京アートポイント計画」の一環として実施されている。
http://jidokan.net/