京都にて、新進の映像作家を中心とした映像芸術祭 「MOVING 2012」 が4月20日から行われる。

今日、メディア機器やITの発達によって、映像メディアに触れる機会が増えている。近年まで映像鑑賞といえば、映画や家庭内でのTV番組鑑賞に留まっていたが、新しいメディアの登場、普及によって、今ではより広く私たちの生活に浸透している。それにより映像芸術も「実際にある風景をそのまま撮影できること」、「様々なメディアが新しく生まれる中で変化すること」、あるいは「編集や加工によってフィクションのような世界を作り出すこと」 など、映像にしかできない表現を生かしながら、他の芸術とは異なるオリジナリティー を得てきた。

しかしこれまで映像にスポットをあてた展覧会が日本国内、特に関西で開催される機会は決して多くなかった。本展は、そのような状況を踏まえ、若手を中心に国内最先鋭の映像作家を京都に招聘し、映像表現の可能性を検証/追求すべく行われる。

期間中は、伊瀬聖子、小山泰介、田村友一郎、八木良太、山口崇司などをはじめとする新進の映像作家18組と、ミュージシャンのMerzbow、シグナレス(ゆーきゃん+池永正二〔あらかじめ決められた恋人たちへ〕)、PsysExを招き、京都芸術センター、京都シネマ、METROなど約7会場にて「映像の展覧会=MOVING Exhibition」「映画館での上映=MOVING Theatre」「映像と音によるライブ=MOVING Live」「映像に関するトーク=MOVING Talk」「オリジナルDVD 販売」が行われる。

詳しいプログラム等は公式サイトにて。

また、期間中、関連企画として「アートフェア京都」から発展した今年初開催の国際的アートフェア「ART KYOTO 2012」や、音楽イベント「GTSVL Presents POST」もおこなわれるので京都に行く際は、合わせてお楽しみ頂きたい。

Information

映像芸術祭 “MOVING 2012”
http://www.moving-kyoto.jp/

会期:2012年4月20日(金)~2012年5月13日(日)
会場:京都芸術センター、京都シネマ、METRO 、Division、Social Kitchen 、第五長谷ビルB1店舗跡スペース、ホテルモントレ京都4階411号室(ART KYOTO 2012内) ほか
参加作家:Antenna、石田尚志、伊瀬聖子、Otograph、かなもりゆうこ、小山泰介、PsysEx※、シグナレス※、田村友一郎、辻直之、土屋貴史、トーチカ、林勇気、平川祐樹、松本力、水野勝規、宮永亮、村川拓也、Merzbow※、八木良太、山口崇司
※オープニング・ライブイベントへミュージシャンとして参加。

E-Mail:info@moving-kyoto.jp
主催:MOVING 実行委員会(水野勝規、林勇気、宮永亮)
共同企画:&ART (株式会社フィールド)
共催:京都芸術センター
後援:京都市
協賛:株式会社フィールド、株式会社資生堂
助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 野村財団

関連企画

ART KYOTO 2012
「アートフェア京都」から発展した今年初開催の国際的アートフェア。 MOVING はホテルモントレ京都会場にブースを出展予定。
会期:2012 年4月27日(金)–29日(日)
会場:国立京都国際会館、ホテルモントレ京都
入場料:両会場入場可能な3日間通し券 1,500 円
公式サイト:http://www.artkyoto.jp/
お問い合わせ : info@artkyoto.jp
主催:ART KYOTO 2012 実行委員会

GTSVL Presents POST
音楽を中心に様々なジャンルで活動するアーティストを招いて開催するイベント「POST」。今回は全アクト、映像と音楽のコラボレーションを行います。
日時:2012年4月29日(日)
会場:UrBANGUILD
出演:空間現代/SJQ /GTSVL/kezzardrix/YPY+田窪直樹(Pulp Pictures) 他
チケット:前売1,800 円(+1ドリンク)/当日2,300 円(+1ドリンク)
詳細情報:http://gtsvl.com
お問い合わせ:ymsksng@gmail.com(山崎)
主催:GTSVL