『天文対話』 ガリレオ・ガリレイ著 1632年 初版(大阪市立科学博物館所蔵)


小阪淳《VIT (Ver.1.5 )》2009年


doubleNegatives Architecture
《corporate eye》 (2009年参考イメージ)


鳴川 肇《AuthaGraph World Map》2009年


CBCNETでも参加作家と担当学芸員によるメール鼎談企画を展開している、展覧会「映像をめぐる冒険 vol.4 見えない世界のみつめ方」が東京都写真美術館にて、12月13日よりスタートする。

本展は、平成20年度より開催している「映像をめぐる冒険」シリーズの第4弾。このシリーズでは東京都写真美術館・映像部門の5つの基本コンセプト「イマジネーションの表現」「アニメーション」「立体視」「拡 大と縮小」「記録としての映像」の中から毎年1つを取り上げ、展覧会を開催してきた。今回は「拡大と縮小」をコンセプトに、人間の観測可能な領域の拡大と、それに伴う人々が思い浮かべる世界像、宇宙像の変化をテーマに扱う。

ガリレオから宇宙飛行の写真まで、人間の世界観や視覚体験に変革をもたらしてきた貴重な資料や同美術館の収蔵作品とともに、新たな世界の見方を提案する3名のアーティストの作品を展示する。

面積が極力正しい独自の長方形世界地図「オーサグラフ世界地図」を提案する鳴川肇。建築家が使用する「空間表記方法」を出発点として目に見えない関係性を記録する市川創太。デザイナー・美術家でありながら科学雑誌『Newton』へ相対性理論を寄稿するなど、科学と表現の領域を行き来する小阪淳。彼らに共通する人間の肉眼では見えない世界を知ろうとする探求心によって創造された、新たな世界像にご注目頂きたい。

また、特別対談シリーズとして、市川創太 × 平田晃久 (建築家)、小阪淳 × 飯田和敏 (ゲームクリエーター)、鳴川肇 × 田中良治 (Webデザイナー)による3回の連続対談や、嘉数次人 (大阪市立科学館主任学芸員) × 宮木朝子 (音楽家)によるスペシャル・ライブも予定されているので、展示と併せてお楽しみ頂きたい。




市川創太×小阪淳×鳴川肇 メール鼎談
『新しい世界像にむけて』

http://www.cbc-net.com/topic/category/feature/syabi-beyond-the-naked-eye/

Information

映像をめぐる冒険vol.4
見えない世界のみつめ方

http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1452.html

会 期: 2011年12月13日 ( 火 ) ~ 2012年1月29日 ( 日 )
休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)12月29日 ~ 2012年1月1日, 4日
料 金: 一般 500(400)円/学生 400(320)円/中高生・65歳以上 250(200)円
( )は20名以上団体、東京都写真美術館の映画鑑賞券ご提示者
小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/東京都写真美術館友の会会員は無料/第3水曜日は65歳以上無料

会場 東京都写真美術館 地下1階展示室
主催 東京都 東京都写真美術館/産経新聞社
支援 平成23年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業
協賛 凸版印刷株式会社
協力 NECディスプレイソリューションズ株式会社/日本科学未来館/株式会社ライゾマティクス /株式会社学研教育出版
後援 サンケイスポーツ/夕刊フジ/フジサンケイビジネスアイ/iza!/SANKEI EXPRESS


関連イベント

■特別対談シリーズ
出品作家3名と多彩なゲストによる連続対談を開催します。
2011年12月25日(日) 15時~16時30分 市川創太×平田晃久(建築家)
2012年1月8日(日) 15時~16時30分 小阪淳×飯田和敏(ゲームクリエーター)
2012年1月22日(日) 15時~16時30分 鳴川肇×田中良治(Webデザイナー)
会場:東京都写真美術館 1階アトリエ(12/25、1/8)、2階ラウンジ(1/22)
定員:各回70名
受付:当日10時より当館1階受付にて「整理番号付き入場券」を配布いたします。
※整理券番号順、自由席。開場は開演の30分前より
※入場無料・どなたでもご参加いただけます。
※「整理番号付き入場券」には展覧会の観覧は含まれません。観覧をご希望の方は別途チケット(有料)が必要です

■スペシャル・ライブ「科学史の夕べ × SPACE SOUND」
大阪市立科学館学芸員の嘉数次人(かずつぐと)さんによる天文学史のレクチャーと、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)に参加した音楽家、宮木朝子さんによるライブ演奏を行います。また、高原聰子さん(笙)、大石将紀さん(サックス)が演奏に参加します。
2012年1月7日(土)16時~17時30分
嘉数次人(大阪市立科学館 主任学芸員)×宮木朝子(音楽家)×高原聰子(笙)×大石将紀(サックス)
会場:東京都写真美術館 2階ラウンジ
※椅子席先着50名、開場は開演の30分前より
※入場無料・どなたでもご参加いただけます。


■担当学芸員によるフロアレクチャー
2011年12月16日(金) 14:00~
2012年1月6日(金) 14:00~
2012年1月20日(金) 14:00~
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入り口にお集まりください。

Profile

鳴川 肇 (1971年生まれ)
2001年 VMX Architects入社。2003年 佐々木睦朗構造計 画研究所入社。2009年 AuthaGraph株式会社設立。同年、 ICC「オープン・スペース 2009」において面積が極力正 しい独自の長方形世界地図「オーサグラフ世界地図」を 初公開。2011年6月 日本科学未来館にて基本設計、実施 監修に携わったつながりプロジェクトが公開。 桑沢デザイン研究所、東京造形大学非常勤講師。

市川 創太 (1972年生まれ)
建築設計の手法・プロセス自体を開発実践しつつ、アー ティストとのコラボレーションを積極的に展開。1997年 ドイツのメディアアーティストグループKnowbotic Res- earchの「10_DENCIES」に参加。2004年 三上晴子と「gravi- cells」を発表。1998年 建築設計、インスタレーションな ど横断的活動を展開する建築グループdoubleNegatives Architecture[dNA]を開設。2008年‐中谷芙二子とdNAのコ ラボレーションプロジェクト「MU:Mercurial Unfolding」 を展開。

小阪 淳 (1966年生まれ )
1994年-2000年 SFマガジン(早川書房)装画担当。2000年- 2004年、2010年-現在 朝日新聞にビジュアル連載。2004年 沖縄市ワンダーミュージアムに作品常設。国立天文台4次 元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U)に参画。2006年 Sony Explora Science(北京)に4作品常設。文部科学省『一家に 一枚宇宙図2007』制作に参加。2007年 カンヌ国際広告祭 2007Cyber Lions銅賞受賞。2010年 東京書籍『宇宙に恋す る10のレッスン』出版(共著)。美術、建築、グラフィック、 Webなど横断的に活動している。