以前、CBCNETでも紹介した「芳流庵展2011」の、パフォーマンスのみのイベントが11月23日に開催される。

山口県の日本家屋、芳流庵にて開催されるこのイベントは、2009年、地方都市山口において、現代表現の提示は如何に可能か?を模索する為のアートイベントとしてスタートした。

今回の出演者は、アンケートを行い、その回答の文章をコンピュータによって解析し、音楽を生成する「アンケート・アート」などの作品で知られる松本祐一&ヴァイオリニスト・辺見康孝。
自然への人の営為(アート)をテーマに作品制作を行う、メディアアーティスト・銅金裕司。
『スモールサウンズ』をテーマに音楽と美術の分野で活動を行うミキ ユイ。
下関市在住の電子音楽家・平樂寺昌史。
音そのものの響きと細胞レベルのコミュニケーションによる独自のサウンド・アート” SALMO SAX” を国内外でソロを中心に模索展開中の山内 桂。
デンマークの民謡や詩と、エクスペリメンタルロック、即興、ドローン、ノイズ、などをミックスさせ、不思議な音楽宇宙を展開するFrisk Frugt。
なかなかお目にかかれない、ユニークなラインナップとなっている。

都市の喧騒を離れ、自然豊かな山口で行われるユニークな模索の成果を、今回はパフォーマンスイベントとして、お楽しみ頂きたい。

Information

芳流庵2011 パフォーマンスイベント のみ
http://mhrs.jp/ho-ryu-ann/

[アーティスト]
・松本祐一+辺見康孝(ヴァイオリン)[東京, 松江]
・銅金裕司 [神戸]
・miki yui[デュセルドルフ]
・平樂寺昌史 [下関]
・山内 桂 [大分]
・Frisk Frugt [コペンハーゲン]

[日時]2011年11月23日(祝) 16:30 open / 17:00 start
[料金]2000 [おたのしみ付]
[会場]芳流庵 (日本家屋, 〒753-0815 山口市維新公園6-3-25)
*晴天の場合、庭園も会場に使います。暖かい服装でお越し下さい。
[アクセス]JR山口線矢原駅/大歳駅から徒歩25分宇部空港から市内行きバス「競技場前」徒歩12分新山口駅から市内行きバス「児童センター」徒歩5分湯田温泉駅からタクシーで15分(湯田温泉駅のみ常駐)


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[主催]芳流庵展実行委員会
[助成]山口市文化振興財団

Profile


松本祐一
茨城大学工学部電気電子工学科を卒業後、会社員を経て、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。作曲を早川和子、三輪眞弘に師事。アンケートを行い、その回答の文章をコンピュータによって解析し、音楽を生成する「アンケート・アート」が代表作。2008年には楽曲《広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?》が武満徹作曲賞第1位を受賞。また、様々なアーティストの映像作品に楽曲を提供している。
http://www.enquete-art.org/

辺見康孝(ヴァイオリン)
現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。また自ら作曲も行い、ダンサー、美術家、サウンド・デザイナー、舞台俳優などとのコラボレーションも行う。これまでにヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、南アフリカ共和国、韓国、香港でも演奏活動を行っており、様々な国際芸術祭に招待されている。
http://sun.ap.teacup.com/yashemmi/

銅金裕司
神戸生まれ。メディアアーティスト。海洋学で工学修士、植物生理と園芸学で学術博士。京都造形芸術大学教授(芸術教養教育センターセンター長、現代美術コース、プロダクトコース兼務)。東京芸術大学非常勤講師(環境表象論)。ギャラリー、美術館で作品展示、ワークショップ多数。一貫して自然への人の営為(アート)をテーマに作品制作する。
http://wiki.livedoor.jp/dogane/

miki yui
ミキ ユイ1971年東京生まれ。1994年渡独、1998年より『スモールサウンズ』をテーマに音楽と美術の分野で活動。『微かな音やノイズを感じ取る事から音楽を紡ぎだし、素描やインスタレーションをとおして幽かな存在を提示する。』(エアリッヒ・フランツ)『MikiYui?の作品は躍動するエーテルの森に棲息している。』(アンソニー・ムーア)『抽象的な音の振動というよりも、窓の隙間から忍び込むすきま風や、風に散らされて空に舞う花の種のように生々しく肌を撫で、いつのまにかどこかへと消えて行く。』(椹木野衣)『imaginaryでmarginalな浮遊する音たちであり、そして、体の中に浸透し、わたしたちの内面に作用するmagicalな音でもある。』(畠中実 I.C.C.)ヨーロッパ、アジアで数々のコンサートや展覧会を行い、N.Y.12k/LINEや大阪HoerenよりCDリリース。デユッセルドルフ在住
www.mikiyui.com

平樂寺昌史
1977年生、下関在住。2000年千葉大学卒。2001年インターメディウム研究所卒。2008年インディペンデント・レーベル「G-RECORD」設立。その後の活動として、『texture』(CD/DOWNLOAD)のリリース、イベントの企画、ワークショップ講師など。
www.grecord.com

山内 桂
1954年 別府市生まれ。
松山の大学時代にサックスと即興演奏と作曲を始め、ミルフォード・グレイブス、デレク・ベイリー、ハン・ベニンク、トリスタン・ホンジンガー等の初来日松山公演を主催。以後23年半、会社員の傍ら地方で自主的な音楽活動を続け、自身の音楽を磨く。’02年10月以降音楽活動に専念。音そのものの響きと細胞レベルのコミュニケーションによる独自のサウンド・アート” SALMO SAX”(サルモサックス)を国内外でソロを中心に模索展開中。その音は刺激的で、どこかなつかしい。 ‘08年 “salmosax ensemble”、’09年 同ワークショップを開始。
http://salmosax.com/

Frisk Frugt
Frisk Frugt(新鮮果物)は、デンマークの民謡や詩と、エクスペリメンタルロック、即興、ドローン、ノイズ、エレクトロニクス、ローファイ、アフリカンギターなどをミックスさせ、不思議な音楽宇宙を探検する。プログラミングとオーガニック、ナイーブとコンプ レックスとの交差点で~手作り楽器や荒いギター、シンセサイザー、サックスが、カラフルなカクテルみ たいにミックスされて ~ 音楽が生まれる。 Frisk Frugtの Anders Lauge Meldgaard はエクスペリメンタル・ レーベル yoyooyoyのメンバー。現在、FriskFrugt には “Guldtrompeten” (2006) と、“Dansktoppen møder
Burkina Faso idet himmelblå rum hvor solen bor, suite”(2010)の2枚のアルバムがある。最新のアルバムは、アフリカの歌や踊りや儀式に触発された、新しくエキゾティックな内容になっている。その歌は、カオスとポップを一緒にした、デンマークの夏やメロディックな自然を思わせる。驚くべきことにそれはデンマークでヒットし、批評家から激賞され、Nordic Music Prizeにノミネートされていて、Roskilde Festival (2011、夏)に招待された。いうまでもなく、そのアルバムのスタイルはコンサートで発揮される。新しい表現のための遊び場としてのコンサート会場で、新しい曲が生まれ、演奏され、変化していく。
http://www.yoyooyoy.dk/friskfrugt.htm
http://www.as-tetra.info/archives/2011/111122223625.html