YCAM10周年企画の中の一つ、「contact Gonzoの参加型アウトドアプロジェクト」で使用する、
インスタントカメラを拡張してセンサーカメラにする、今の時代誰も欲しがらなそうだし、
あまり実用的でもなさそうな、一見すると誰得なデバイスカメラを制作しました!
そしてそのカメラの紹介ビデオをinstagramでサクサク撮ってみましたよ。

contact Gonzo + YCAM参加型アウトドア・プロジェクト
hey you, ask the animals. / テリトリー、気配、そして動作についての考察
http://10th.ycam.jp/term1/524/
http://gonzoycam.tumblr.com/

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人や動物の動きだったり、音だったり、加速度だったり、、
センサーの反応をきっかけにシャッター切り、さらに自動でフィルムを巻上げます。
センサーを付け替えてかえることで、いろんな条件/状況をきっかけにして写真が撮れちゃいます。
今まさにこれを30個量産中で、本番は山に仕掛けまくるようです。

以下、分かり易い使用例の動画(モーションセンサーと傾きセンサー)

もう二種類ぐらい別のセンサで使用例のわざとらしい動画撮りたい。

8/24~26にたまたま山口来る予定のある人は今からでも遅くないので
上記URLから是非申込みを!
絶対楽しいです。
ちなみにカメラは誰でも作れるように、レーザーカッター用の外装設計データとか
Arduinoのプログラムとか、パーツリストとか後日公開予定です。

以下、Gonzoについてやインスタントカメラな理由とか、
僕がコレ作ることになった経緯などです。
時間ある人は読みましょう。

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まずcontact Gonzo知らない人は以下のインタビューが分かり易いので読んでみて下さい。
http://www.cinra.net/interview/2013/08/19/000000.php

 

で、彼らの紹介文にもあるように、超要約して一文にすると、

「殴り合ったり山の斜面を落ちたりする過程で一時的に言葉を忘れたりすることを美徳とする集団 / 方法論」

ていうことみたいです。

で、街中などで突然繰り広げられたりする、殴り合いのパフォーマンス中なんかで
彼らがよく使ってるのがインスタントカメラで、無造作に転がってるインスタントカメラを
パフォーマンス中無造作に拾い上げて殴る瞬間にパシャッと撮ったりして、
「一時的に言葉を忘れたりする」瞬間、無意識の状態或いは境目を捉えようとするわけです。
たぶん。

インスタントカメラを使う利点はいくつかあるようで、
超タフでぶん投げたりしても壊れないというのが、彼らのパフォーマンスにぴったりなのと
いまだにどこのコンビニ行っても割と売ってるというのが大きな理由なんだと思います。

でで、今回の山でのパフォーマンスの中で、人間或いは動物の無意識の瞬間を
おさえようということで、既成品のトレイルカメラではなく、YCAMで
独自にトレイルカムらしきものを開発しようということになり、
そんなもんを作ってみない?と最初漠然とお誘いを受けて、ホイホイと山口に移って来て、
自分の制作したり、東京で展示こなしたりしながらシコシコと(製品)開発してたわけです。

YCAMという贅沢な環境で、普段東京いたらそう簡単には出来ないようなことを、
思う存分、やりたい放題いろいろ出来たのは本当に良い経験でした。
と、終わりっぽくなっちゃったけど本番はこれから。
超楽しみ。

ちなみにプログラマー / アーティストのInafactくんが
アプリ+外付けセンサでiPhone版トレイルカムを作っております。
こちらは動画だしすぐ撮ったもの確認できるしでけっこう便利そう。