ビー・エヌ・エヌ新社より、インフォメーションデザインに関する書籍「ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング」が刊行された。

人類は、どのようにして情報や知識を体系化し、みえるかたちにしてきたのだろうか? 本書は、古来より分類のシステムとして使われてきたツリーモデルから、現代の情報爆発時代におけるネットワークモデルまで、約300点におよぶインフォメーションデザイン作品を掲載している。

Twitterのフォロワーのネットワーク、ジョイ・ディビジョンの楽曲「Love Will Us Apart」と85のカバー曲の関係、アルカイダのメンバーの相関関係、人の細胞内のタンパク質の相互関係を描いたものなど、バラエティに富んだあらゆる作品が紹介されている。
また、今日の情報化社会を描写するための新しい言語〈ネットワーク・ビジュアライゼーション〉の魅力と可能性についても探求している。

著者のManuel Lima(マニュエル・リマ)は影響力のあるインフォーメーション・ビジュアライゼーションのサイト「Visualcomplexity.com」の創設者でキュレーター。Microsoft BingのシニアUXデザインリーダーでもあり『Creativity』誌より、「マニュエル・リマは21世紀のエドワード・タフテとなるだろう」と称され、2009年の最もクリエイティブで影響力を持つ50人に選出されている。
また、本書監修は久保田 晃弘氏(多摩美術大学教授)。

本書は、多くの刺激的な作例を提示するだけでなく、複雑さのビジュアライゼーションの重要性と美しさに対する理解をより深めてくれるだろう。ぜひ、読んでみてほしい。

ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング
ビー・エヌ・エヌ新社
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Information

ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/post_173.html

出版社: ビー・エヌ・エヌ新社
ISBN:978-4-86100-783-5
定価:3,990円(本体 3,800円+税)
仕様:A4判変型/272ページ
著者:Manuel Lima(マニュエル・リマ)
発売日:2012年2月24日
翻訳:奥 いずみ
監修:久保田 晃弘

目次:
01 | The Tree of Life 生命の樹
02 | From Trees to Networks ツリーからネットワークへ
03 | Decoding Networks ネットワークの解読
04 | Infinite Interconnectedness 無限の相互接続性
05 | The Syntax of a New Language 新しいビジュアル言語の構文
06 | Complex Beauty 複雑性の美
07 | Looking Ahead 未来の行方