SXSW interactive 2013レポート番外編【テキサスにおけるハンバーガーの買い方】
いろいろ最新の情報をご報告してきたSXSWレポート、
今回は番外編をお送りします。
SXSWは世界中からとんでもない人が集まるお祭りで、
会場近くのホテルは開催の半年前から一杯という状況。
そのため、後からホテルを取る人は会場から遠く離れた
僻地に泊まらなければなりません。
私齋藤と、今回の主役である澤井妙治さん(アーティスト、Qosmo社所属)
はメイン会場から10km離れた、ハイウェイ沿いの
うらぶれたモーテルに宿泊していました。
で、夜中の2時にクラブが閉まるので、
パーティからホテルに帰ってきたんですが、
それはもうお腹が空いてお腹が空いて死にそう。
そこで澤井さんが「そういえばホテルの裏側で
マクドナルドがあるのを見た気がするから
行ってみよう」と言うんですね。
テキサスまで来てマクドナルドですかとお思いでしょうが、
近くにコンビニも皆無なので仕方ありません。
3月のテキサスは謎に寒い。
何もないハイウェイの道路沿いをひたすら歩きました。
15分ぐらい歩いた頃でしょうか、マクドナルドが見つかったんです。
イエーイ!!
電気がついてるので
開いてるみたいです。やった!!!
しかし様子がおかしい。
お客さんが一人もいない。
ダメだもう全然閉まってるわ
いや、違いました。
このお店は、夜中はイートインは閉まってて
ドライブスルーのみの受付だったんです。
でもあまりにもお腹が空いて死にそうなので、
店員のお姉さんに「お願いだからハンバーガーを売って下さい」
と直談判。
当然答えはノー
「車じゃないと売れないの」
とのことでした。
いくらお願いしてもダメ。
その時、自転車のお客さんが来たんです。
「自転車ならいいの?」
と聞いたら
「自転車はいいの。車輪があるから」
と。
でも我々徒歩だし、テキサスだし自転車もないし、
もう諦めるしかない。
それか丘の上にあるウォルマートに行くしかない。
歩いたら何分かかるんだろう。
そこで澤井さんが
「あーもうだめだ!!トイレ我慢出来ない!!ちょっとあの茂みに行ってくるわ」
と言って川沿いの茂みに消えて行ったんです。
「空腹に加えて尿意まで..かわいそうに」
と思って寒空の下を待つこと数分。
「ちょっとこれ見て!!!」
という叫びと共に澤井さんが帰ってきました。
ガラガラガラガラ..
何それ
ショッピングカートだ
確かに車輪はついてますけれども。
誰かが川に置いていったみたいで、それを気合いで
拾い上げてきたそうです。
「これなら車だから行けるかも」
と澤井さんが言い張ります。
乗れたんで乗りました(いろんな意味で)。
マイクに向かって注文。
澤井さんはカートの柄を握りしめ、
「ナンバーフォープリーズ!!!」
と繰り返し叫んでいます。
すごい気迫でした。
※断られたら傷ついて死にそうなのであまり多くの言葉を発することができなかったそうです
マイクの向こうは無言。
「やっぱりダメか」と思った瞬間、
爆笑する声が聞こえてきました。
やった!!!!!うけた!!!

「オーマイガー」といってます。バカ受けです。

おねえさんはお店の中から記念写真も撮ってくれました。

もう一人の店員さんも出て来て、

投げるようにハンバーガーを渡してくれました。

さらに、後続の車に乗ってた若者四人組も、
我々の車(ショッピングカート)に感銘を受けたらしく、
わざわざ車を降りてきて記念撮影をお願いされました。
暇なんでしょう。

イエーイ!!!

ハンバーガーはお肉がジューシーで
ふつうにすごくおいしかったです。
なんていうか、勝利の味がしました。

まあこういう「面白いからOK」みたいな風潮が、
Jackassを産んだのではないでしょうか。
日本だったら普通に怒られそうです。
みなさんも、テキサスでハンバーガーを
購入する際は参考にしてください。
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