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HUOVA 4 Report

October 7, 2009 9:17 PM

白い壁に囲まれた小さな空間。 熱心に見守る人々と白い壁の間に佇む作家は音楽とともに彼らの世界を奏で始める。

「ライブペイント」というものは既に認知され、さほど珍しいものではなくなった。フェスやクラブでイベントの端の方で描いているアーティストを見た事がある人も多いだろう。

そんな中、3年ほど前に開催された「HUOVA」は通常の「ライブペイント」という枠に入らないような独自の空気感、緊迫感、そして和やかさも漂っている不思議な空間だ。アーティストから出てくるエネルギー、力強く緩やかな体の流れ、それぞれが創る世界観に圧倒され、小さなハコは静かな熱気で充満する。


HUOVA[フオーバ]は、2006年にスタートしたライブペイントを主体とするショウケース。特徴的なの投影された時計が刻む20分の制限時間だ。毎回ゲストを入れ替え開催されており、APMT:WEEKの一環として9月4日に第4回目が開催された。

今回は、Doppel、Huova主宰でもあるQue Houxo 、そしてMustoneの3組。
簡単にパフォーマンスの模様をレポートする。

http://quehouxo.com/huova/

Text by Yosuke Kurita
Photo by Shinpei Yamamori




Doppel
http://www.doppel.to/

一組目は、京都発のYAMAO と MON によるライブペインティングデュオ「Doppel」。2001年に活動を開始した彼らは多くの店鋪や公共物への壁画製作や様々な企業とのコラボレーションなど多岐に渡り活動している。

ライブペイントでは、ひと筆で正円に近い形を描きスタート。そこから二人は一定の距離感を保ち、流れる音楽に見を任せ、迷い無く書き進めた。



Que Houxo
http://quehouxo.com/

2組はQue Houxo。彼は蛍光塗料を用いた艶めいた光を放つ作品が特徴的だ。
今回は初の試みとして、蛍光塗料が発光するブラックライトを音楽に合わせ、リアルタイムに連動させるシステムを導入した。また序盤はブラックライト使わず、20分の配分に合わせた演出も見られた。音とシンクロするライティングと浮かび上がる鮮やかな色彩はライブならではの迫力であった。


Mustone
http://x3x.tc/mustone/

トリを飾ったのはiseneehihinee(他社比社)に所属する「Mustone」。妖怪をモチーフに独自の世界観で、最近ではNanzuka Undergroundでの個展も記憶に新しい。また数多くのライブペイントも行い、そのクオリティーの高さはAPMT2でも披露している。
今回は黒一色というシンプルなスタイルで行ったが、それが逆にストレートで力強いインパクトとなった。



3組のペイントはあっという間に終了したが、アーティストの緊張感はお客さんにも伝わったのか、非常によい空気感になっていた。
不定期の開催ではあるが、ぜひ今後も続けてほしいイベントのひとつだ。まだ未体験の方は次回ぜひ足を運んでもらいたい。


Huova 4 http://quehouxo.com/huova/

日時:9月4日(金)
時間:19:00 - 23:00
会場:Gallery Conceal 渋谷


1st live set // Doppel
sound - Maru

2nd live set // Houxo Que
sound - BLUNT (hotos rec. + hatos bar)
lighting system - yang02

3rd live set // MUSTONE
sound - DJ 5ive (cos/mes)


Photo:
http://www.flickr.com/photos/twlv13/sets/72157622213520567/detail/

http://www.flickr.com/photos/cbcnet/sets/72157622346922451/detail/

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