美術作品を鑑賞することは、私たちに感動や喜び、さまざまな“気づき”をもたらしてくれる。

ルーヴル – DNP ミュージアムラボは、多様な技術や手法を活用しながら、より一層豊かな視点を持って美術鑑賞を楽しんでもらうため、パリ・ルーヴル美術館とDNP大日本印刷による共同プロジェクトとして2006年に活動をスタートしたプロジェクトだ。

そして今回、美術作品の「見かたが変わる」ことで、「見えかたが変わる」楽しさをより多くの方々に広げるために、ルーヴル – DNPミュージアムラボがイベントを開催する。アート体験を通じて、鑑賞者それぞれの内面で起こる「感覚がひらく」状態をより多くの人に体験してもらおう主旨のもと、18世紀フランスの「音楽」について探求していく。

第一回目となる今回は阿部海太郎(音楽家)×菅原幸裕(編集者)によるトークショーが開催される。

当時のフランスにおけるバロック音楽は宮廷の中で日常のBGM的に使用され「当時のポピュラー音楽」といった存在だったようだ。曲のタイトル表現や作曲の特徴から、その当時の音楽がどういう存在だったのかを、フランス文化におけるバロック音楽がお好きだという二人の「妄想」を通して、トークと楽器演奏による「感覚をひらく」体験を提案してくれる。

「18世紀フランスのバロック音楽」という前提のもと聴く場合と、「当時のこんな立ち位置のポピュラー音楽」という前提のもと聴く場合では、我々の耳はどのような違いをもたらしてくれるのだろうか。
「感覚がひらく」体験をしに行こう。

参加は無料だが、要予約制。
ルーヴルーDNPミュージアムラボのアクティビティのページから予約が出来る。
http://museumlab.jp/activity/kankaku.html

Information

ルーヴルーDNPミュージアムラボ「感覚をひらく」イベント vol.1
『妄想で聴く18世紀フランス音楽』
http://museumlab.jp/activity/kankaku.html

日時:2010年12月18日(土)
   14:00〜15:30 (開場13:30)
場所:ルーヴル – DNPミュージアムラボ [ホール]
   東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F
   *お車でのご来館はご遠慮ください。

定員:100名(満員となり次第締切とさせていただきます)
 予約制・参加無料

出演者

阿部海太郎(Umitaro ABE)
音楽家、作曲家。ピアノ、ヴァイオリン、パンデイロなどで演奏する。東京藝術大学と同大学院、パリ第八大学第三過程にて音楽思想史を研究しながら、実験映画や舞台などへの音楽制作を行う。帰国後、シアタープロダクツのファッションショーや、D-BROSの映像作品の音楽を制作。現在はコンサート活動の他、サウンドトラックの分野でも活動の幅を広げ、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、映画『ホノカアボーイ』、花王ソフィーナ・ボーテのCF音楽などを手がけている。

菅原幸裕(Yukihiro SUGAWARA)
編集者/ライター。雑誌『エスクァイア日本版』に約15年間在籍し、音楽/映画/ファッション/デザイン/旅といったカルチャー&ライフスタイルのページを担当する。主な担当特集は「今、デザインは新クラフト主義」(2007年)、「ピアノ300年、音楽の真相」(2008年)、「指揮者のチカラ」(2009年)等。また、エスクァイア日本版の傍ら、高級紳士靴の雑誌『LAST』を創刊する。現在は企業のPRとして書籍の刊行などに携わる傍ら、編集に関連するさまざまな活動を行っている。