以前、CBCNETでもロンドンTOPSHOPでのペインティンの模様をレポートしたアーティストQue Houxo(キュー・ホーコー)がGallery Concealにて一週間に渡る公開制作と展示を兼ねたアートインスタレーションショー『It has no idea, but it has feelings.』を開催する。

QueHouxoは東京を拠点に活動する画家。蛍光塗料とブラックライトを使用し、1枚の絵に2つの顔を持たせるアンビバレントな手法を駆使した「Day and Night」と呼ばれるシリーズを追求している。またこちらも以前CBCNETで紹介している、HUOVAなどライブペインティングの実験的な試みも行ってきた。

今回の展示では、1日の光の変化に見立ててプログラムされた照明装置、展示の為に作曲されたアンビエントな音楽、空間を包み込む音響の効果によって、DayからNightへの変化を繰り返す空間の中で、ギャラリー一室の壁全面に都会に咲く花をモチーフにした蛍光色の絵画を描く。
そしてライブペイントを得意とする彼の作品をより体感できるように前半4日間は公開作業となり、後半3日間が展示となる。
音楽はSPANOVAが担当し、12月3日のパーティーではライブも開催する。

展示タイトルとなっている「It has no idea, but it has feelings.」は谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』に収められた机上即興 “ヒヤシンスの花” から引用されたもので、そのインスピレーションから、全体が構成されている。

艶やかで儚く、刻々と変化する表現・空間を体感できるだろう。
ぜひ制作の現場も合わせて体験してほしい展示だ。


Information

Houxo Que「It has no idea, but it has feelings.」展 
http://dayandnight.quehouxo.com/

参加作家(アーティスト/ゲスト)
アーティスト:Houxo Que
楽曲提供:SPANOVA
音響:WHITELIGHT
プログラミング:稲福 孝信

主催:Houxo Que、JUSTOKYO
共催:CBCNET
協賛:シンロイヒ株式会社

会期
1期:公開制作 11月29日(月)~12月2日(木) 11:00 ~ 23:00
2期:展示会 12月3日(金)~12月5日(日) 11:00 ~ 23:00 (12月5日は~21:00まで)
完成披露パーティー  12月3日(金) 19:00 ~ 24:00

場所:Gallery Conceal Shibuya Room C
   http://www.renovationplanning.co.jp/gallery_conceal/shibuya4f/index.html
   東京都渋谷区道玄坂1-11-3 富士商事ビルディング4F

Artist Profile

Que Houxo
http://www.quehouxo.com

HUOVA主賓。まるで花をいけるようにモチーフの魂と生命力を画面にいけてしまう美術家。モチーフは選択、除去、強調されてQueの抱く幻想へと姿を変えます。蛍光塗料を用いて自在に描かれる作品は艶めいた光を放ち狂おしく美しい。
展示会やライブペイント、壁画制作、ブランドとのコラボレーションなど様々な形で作品を発表。更にライブペイント主体のショウケース”HUOVA”のプロデュースやギャラリーREANのキュレーションなど、その活動は多彩です。ブラックライトを使ったインスタレーション作品「day and night」はBRUTUSや+81、rtrなどのメディアで紹介され反響を呼びました。


SPANOVA
http://www.spanova.org/
SPANOVAは田崎憲(KEN)、田崎晋(SHIN)の兄弟による音楽ユニットである。1997年WEA Japanよりデビュー。2002年にfelicityに移籍。自身のプライベートスタジオ「Daily Planet Studio」で制作を行い、楽曲提供やプロデュース、リミックスも勢力的に行っている。日本での活動と平行して、海外のクロスオーバー/エレクトロニカシーンでも活動を展開。2006年にはシカゴのエレクトロニカレーベルHeftyRecordsの10周年記念コンピレーションアルバム「History Is Bunk」に、坂本龍一、細野晴臣、Savath& Savalas(Scott Herren)等と共にフィーチャーされ、注目を集めている。
ファンク/ソウル/ロック/ジャズ/エレクトロニカといった様々なジャンルを消化して生み出された彼ら独自のサウンドは、乾いた質感をベースにメロウなグルーヴにのせて聴き手の耳にしっくりと浸透していく。