「蕭白、魯山人からキーファーまで」と副題にある通り、古美術から現代美術の名立たるスター、村上隆と同世代の作家まで、ジャンルは洋の東西を問わず多種多様。横浜美術館で開催中の「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展は、色々と示唆に富んでいて刺激的でした。

村上隆のスーパーフラット・コレクション展—蕭白、魯山人からキーファーまで—
横浜美術館 〜4月3日まで


ロレッタ・ラックス、スティーブ・ジョブスのポートレイト、奈良美智が同じ面に並び、左を向けばヘンリー・ダーガー、数歩進めばアンディ・ウォーホルにダミアン・ハースト、いや待てよ、第1展示室でわたしたちは魯山人の器を見てなかったか……?と、めくるめくスペクタクルな情報量に頭がクラクラしてきます。

それは、1950年代生まれの巨匠アーティストによる偏愛世界ととらえることもできるのでしょうが、個人的には(世界一好きな)大阪万博公園の民族博物館(通称・みんぱく)や、ロンドンのサイエンスミュージアム、そして東大博物館の学術文化総合ミュージアム・インターメディアテクを思い起こす博物展でした。