リアルすぎる3DCGのコレクション? #HYPERREALCG – David OReilly と Kim Laughtonによるプロジェクト
『この画像、CGらしいよ!』
数週間前、SNSを眺めていたらFITC TOKYOにも登壇したDavid OReilly氏とKim Laughton氏がなにやら新しいプロジェクトを始めたというのを知った。その名は#HYPERREALCG、「ハイパーにリアルなコンピューターによって作られたグラフィック」をキュレーションして集めたtumblrのサイトだ。instagramもある。
最初見た時は、こんな高精細なリアリティーを持った画像をCGで作れるんだ、へー、まあDavid OReillyが言うぐらいだしな。。と思ったり、また何となくネットアートっぽい画像だったり、ソフトウェアの名前やレンダリング時間も記されてたり、いかにもCGのサンプルっぽい?画像だったりした。
こんな感じの。
よく見るとなんか怪しいな〜とおもいつつスルーしていたのですが、
数週間後、、
GIZMODO、HUFFINGPOST、MIRRORなどの多くのテック系ブログに取り上げられ「こんなのがCGだなんて信じられない!」という流れに。MIRRORでは「本物に見えるか?」というアンケート投票までやってたとのこと。(プロジェクトサイトで引用されてるのはカッコいいタグライン “It’s really crazy how close to real life we can get with art.” – Gizmodo)
via deathandtaxes
結論からすると、
あ、これら普通の画像です、HOAXでした。
というオチ。
多くの人がトイレとかiPhoneで撮った写真をまじまじと見て「これがCGなの?」と思ってたわけです。
ある写真にはDavid自身の影が映ってたりするようです。
とまあ、あまり大事にならないうちに、MIRRORさんは記事を削除するなど沈静化してますが、結果としてこうしたインターネット的なネタやリアリティCGを少しおちょくった面白いプロジェクトとなりました。一般からも投稿を受け付けているので腕に自信のある方はぜひ。(ただ、ちょっといただけないのはストックフォト系以外にプロのフォトグラファーのもあるようで、本来の文脈からかけ離れすぎてるのがありそう)
まあ考えてみると、実際に私たちは広告や映画などで本物と区別がつかないリアルなCG描写を日常的に目をしているだろうし、逆にこれらが本当にCGだったとしてもそれほど驚かなそうです。区別がつかないということはそれが本当でもCGでもどちらでも良い、とも言えるかもしれませんね。
はい、インターネットは今日も平和です。
以上です。
So.. I thought the #hyperrealcg joke was really obvious – the blandness of virtuoso 'photoreal' 3d. Didn't expect sites to take it literally
— David (@davidoreilly) March 3, 2015
http://sploid.gizmodo.com/i-cant-believe-these-hyper-real-pictures-are-completely-1688381311