A sandstone block built from lego, blending real objects with 3d prints


fladdict御大のブログで話題になっていますが、リアルスペースに3Dプリンタで作成したオブジェクトを溶けこませちゃうプロジェクト。見事に環境に馴染んでますね。
Instructablesのコンテスト用に制作されたよう。優勝賞品が50,000ドル以上する3Dプリンタってのがすごい。
via 3Dプリンタを使った現実ハックがステキ & hiroiro

この作品は埋め込ませるオブジェクトの形状を3Dプリンタで精密に制作しているのが特徴的ですが、ユニークなストリートハック事例として思い出した作品がいくつかあったので、ワシもメモ的に。
3Dプリンタとか関係ない作品ばかりですが、リアルスペースへ対するアプローチということで。

ひとつはJan VormannによるDispatchwork。
古い建物の破損した壁をカラフルなレゴ的なブロックで埋めていくというもの。3年以上続いたプロジェクトで世界中の都市でインストールされ、また自由に一般の人も参加することができ、アーカイブはプロジェクトのサイトにまとめられている。プロジェクトの展開としても面白い。
以前訪れたアルスでこのワークショップが開催されていた(アルスのレポ
プロジェクトサイト:http://www.dispatchwork.info/
作家のサイト:http://www.janvormann.com/





もう一つはポーランド人作家のWojciech Gilewiczによる映像シリーズ。
街の何気ない風景に、そのままを描写したキャンパスを溶け込ませるという作品。上映イベントで見たのですがなんともシュールで好きな作品でした。
他にも彼のサイトを見ると都市の景観を題材にした作品がいろいろありました。
http://www.gilewicz.net/




3Dプリンタからどんどん脱線していきがますが、、、
公共の手すりとか看板に編み物を作ってあげるMagda SayegによるKNITTAとかも愛嬌があり素敵なプロジェクト。




ストリートアートとしての事例は他にもたくさんあるかもしれませんが、
パーソナル・ファブリケーションがどんどん身近になってくる昨今、リアルスペースや既存の環境への新たなアプローチ手法がどんどん出てきていますね。
以前紹介したGolan Levinによる F.U.C.Kとかまさに。

dispatchworkは世界中に展開をして、多くの人々を巻き混んだからこそ、既存の街へ対する新たな視点をユーザーが創造できるという意味で価値のあるプロジェクトだと思うし、3Dで精密に作るだけでは得られない跳躍力があるというか。

自分だけのモノを作れるというまだ「パーソナル」なものがドーンと展開していくには、まず各家庭に3Dプリンタ時代が早く到来してほしいですね!

参考リンク:
なんでも自分たちで作ろう、パーソナル・ファブリケーションの実践 “Fabrication Laboratory” at DHUB, Barcelona