南カリフォルニア大学(USC)で今年行われたTEDx でのRodney Mullenのプレゼンテーションが、素晴らしく、爽快かつ感動的だったのでメモ。TEDのプレゼンはすごい量になってきて、いかにも「うまいプレゼン」というのを意識してるのが多くなった気がして少し距離を置いてたのですが、これは今年見たプレゼンでもベスト3に入るぐらいです。

Rodney Mullenはストリートスケートのゴッドファーザーとも言われるぐらいレジェンド的なスケーター。あらゆる大会で優勝し、無数の新しいトリックを考案。もうゲームの中のようなトリックを連発。
詳しくはwikipediaにて。



残念ながらまだ翻訳が無いようで英語のみです。彼のキャラが痛快で、出てくるスケートビデオも見ていて楽しいのですが、タイトルにあるように”How Context Shapes Content”というクリエイションの本質的な話が出てきます。

なにより、プレゼンの途中で有名なスケーターやコミュニティーと個人の調和の素晴らしさの話をしたあと、おもむろに「Hackers & The Open Source」という有名(というか指名手配とかもされてる人もはいってるよう)なハッカーたちへの話へ繋げていくのは正直ビックリしました。

知らなかったのですが、Rodney Mullenはこうしたオープン・ソースコミュニティなどにもコミットしていて、ビジネスマンとしても成功しているようで、スケーターが都市と向き合うように「テクノロジーを熟知しているひとが、そのテクノロジーを本来の目的とは違う用途に使用する」という点でスケーターとテクノロジストたちとの間に共通項を見出しています。

こういうマインドはフリーカルチャーや周りの尊敬するメディア・アーティスト/デザイナーなどにも普遍的にあるように感じられることがあるのですが、レジェンダリーなスケーターから聞くことがあると思わなかったのでとても共感しました。

“Take what other people do. Make it better, and give it back, so we all rise further.”


こんなドキュメントフィルムも近々リリースされるようです。見たい!!
“The Bones Brigade: An Autobiography.”