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© Tomasz Gudzowaty 2016


今年6月に、ドイツ・ゲッティンゲンを拠点とする出版社・Steidl(シュタイデル)より、写真家Thomasz Gudzowaty(トマシュ・グゾバティ)の最新刊となる「PROOF(プルーフ)」が出版された。

同書の出版記念となる写真展「Tomasz Gudzowaty, PROOF」がSteidl社とブックショップPOSTの共同企画により、代官山のギャラリーSpeak Forにて6月25日より開催される。

本作品「PROOF」は、ポーランドの写真家であるトマシュ・グゾバティが管理していたアナログプリントに偶然の美がもたらした、新しい表現の境地に焦点を当てたもの。本展覧会は、優れたクオリティの作品群でよく知られるトマシュの所有している、写真撮影の工程における副産物として認識されていた 「Polaroid TYPE 55」というフィルムのインスタント写真を用いた作品群で構成される。 

今回、展覧会のパートナーとなっているのは、クオリティの高いアート出版社として世界的に知られるドイツのSteidl社と、同社の設立者であるゲルハルト・シュタイデルだ。ゲルハルトは本展覧会準備のために来日し、会場候補地の選定から展示プランの作成、会場設営方法までを細かく検証してきた。またドイツのSteidl社が制作した同タイトルの写真集も刊行される。本展は全世界の巡回を予定しており、東京での展示が世界で最初の場となる。

本展に合わせ、トマシュ、ゲルハルトが来日し、レセプションには両者が在廊する。世界中を巡り、優れた作品群を数多く残してきたトマシュの美的センスと、世界中のトップクリエイターから絶大な信頼を寄せられているゲルハルトの芸術に対する深い理解、クリエイティブによって生まれた展覧会をぜひお見逃しなく。


「不完全性は写真の本質的な部分で、写真の媒体としての忠実性に対する対価でもあり、それはある意味、瞬間の偶然的な介入といえる。このコンタクトプルーフはまさに、『写真性』ー写真の本質に不完全性があることーについての証拠として存在している」
—トマシュ・グゾバティ 


また、Steidl社は先日The Tokyo Art Book Fairとともに[Steidl Book Award Japan]の設立を発表しており、現在参加申込を受付けているので興味ある方はぜひ合わせてチェックしてほしい。


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© Tomasz Gudzowaty 2016


Information

Tomasz Gudzowaty, PROOF
http://post-books.info/news/exhibition-tomasz-gudzowaty-proof

2016年6月25日(土)~7月1日(金)
会場:Speak For B1F/B2F
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2
開廊:11:00 ~ 19:00

レセプション 
2016年6月24日(金)19:00 ~ 20:30
会場:Speak For B1F(http://www.galleryspeakfor.com/)
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2

ブックサイニングイベント
2016年6月25日(土)
19:30 ~ 21:00
会場:代官山 蔦屋書店 2号館1F
住所:東京都渋谷区猿楽町17-5

主催
Steidl Publishers
Düstere Straße 4 37073 Göttingen
Germany
T +49 551 496060
W http://steidl.de

協力
株式会社limArt
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3
T 03 3713.8670
W http://post-books.info

Profile

20160621_post-tomasz-gudzowaty3 トマシュ・グゾバティ
(Tomasz Gudzowaty、1971年ワルシャワ出身)
これまでに世界100カ国以上を旅し、野生やスポーツ、社会情勢などをテーマに活動を続けるドキュメンタリー・肖像写真家。彼の作品はイギリスの「ガーディアン」や「ナショナルジオグラフィック」「British Journal of Photography」「L’Equipe」「イタリアンヴォーグ」などの紙面で発表されてきました。数多くのコンペティションにおいてグランプリ受賞 やファイナリストに選ばれるなど、世界中で高く評価されています。2016年には作品集「Beyond the Body」と「Closer」がSteidl社から出版されています。 http://gudzowaty.com/

20160621_post-tomasz-gudzowaty4 ゲルハルト・シュタイデル
(Gerhard Steidl、1950年ゲッティンゲン出身) 
1967年にデザイナー、出版人としてのキャリアをスタート。1968年、出身地であるドイツのゲッティンゲンでSteidl社を創設、美術展のポスターの印刷から着手し、ヨーゼフ・ボイスなどのアーティストが顧客に。1972年に初となる書籍を出版。以降、政治、ノンフィクションから、文学、厳選されたアートや写真の本へと活動を広げ続けています。
★ドキュメンタリー『世界一美しい本を作る男』ウェブサイト: http://steidl-movie.com

Steidl 社
Steidl社は印刷から製本、出版までのすべての行程を社内で手がける世界で最も洗練された出版社のひとつです。出版人ゲルハルト・シュタイデル氏は、アートからファッション、文学など様々な分野におけるアーティストや著者に寄り添い、彼らが「魔法を生み出す」手助けをし、「アートとしての書籍」を読者の元へと届けてきました。
紙や印刷への強いこだわりを持つシュタイデル氏自身が、紙や装丁用クロスの選定から編集、デザイン、印刷まで、制作におけるすべての行程に関わることで、それぞれの作品に合ったフォーマットを見出し、コンセプトを具体化した本を世に送り出しています。
これまでに、ロバート・フランクからカール・ラガーフェルド、ロバート・アダムス、エド・ルシェ、ロニ・ホーン、ルイス・ボルツ、ユルゲン・テラー、ジョエル・スタンフェルド、ブルース・デヴィッドソンなどの著名作家のほか、若手のアーティストや写真家たちの作品集を精力的に手がけています。 https://steidl.de/