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2月11日より「第8回恵比寿映像祭 動いている庭」が開催される。
恵比寿映像祭は、現代美術や劇映画、ドキュメンタリー、実験映画やヴィデオ・アート、メディアアートのほか、ダンスや演劇、音楽など、幅広いジャンルを横断的に紹介してきたアートと映像のフェスティヴァル。

第8回目の今回は、「動いている庭」というコンセプトを出発点とし、現代社会を、日々変容する庭ととらえ直す。さまざまな映像作品やメディア表現を通じ、文字どおりの自然のみならず、人間がうみだしたテクノロジーやめまぐるしく変化する都市環境、不可視のネットワーク社会などといった、現代社会における自然というべき事象が、今日的なヴィジョンとして立ち現れてくるだろう。

プログラムは、展示、上映、ライヴ・イヴェント、シンポジウムなどにより構成される。

展示では、科学者やエンジニアと協働し「霧の作品」を発表してきた中谷芙二子、虫の足音を爆音で聞かせる佐々木有美+ドリタ、都市におけるアースワークを展開させる鈴木ヒラク、ランドアートの代表的存在ロバート・スミッソンやネットアートのパイオニアのJODI、などの多彩な作品が並ぶ。さらに日仏会館では、クワクボリョウタの新作《風景と映像》も発表される。

上映では、ヨーロッパ実験映画の先駆、シャンタル・アケルマン遺作《No Home Movie》、ジル・クレマンのドキュメンタリー《動いている庭》のプレミア上映や、現代のユートピアの限界を問うベン・ラッセルの三部作上映及び一夜限りの映像パフォーマンスを開催。

ライヴ・イヴェントでは、新しい即興音楽をうみだすSjQ++、ポストヒップホップ世代の要注目シンガーソングライター入江陽とアーティスト銅金裕司による奇跡のコラボレーションのほか、プログラミング表現の可能性を拡張していく古舘健The SINE WAVE ORCHESTRAによるサイン波を使った参加型パフォーマンスが予定されている。

詳しいプログラムについては公式サイトにて。

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中谷芙二子《潟の太鼓》金沢中央公園 1982[参考図版]
NAKAYA Fujiko, Kata-no-taiko , Kanazawa Central Park, 1982 [Reference image] Photo©F.Nakaya


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クワクボリョウタ《10番目の感傷(点・線・面)》2010[参考図版]
Courtesy Tochigi Prefectural Museum of Fine Arts
Photo: Shizune Shiig


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佐々木有美+ドリタ《Bug’s Beat》2016


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シャンタル・アケルマン《No Home Movie》2015
Photo©:Doc & Film International


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ベン・ラッセル《われわれが享受している素晴らしいもの》2015


Information

第8回恵比寿映像祭 動いている庭
http://www.yebizo.com/

[会期] 平成28年2月11日(木・祝)~2月20日(土) [10日間・会期中無休]
[時間] 10時~20時(最終日は18時まで)
[会場] ザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンシネマ、日仏会館、
STUDIO38、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場 ほか
[料金] 入場無料 ※定員制の上映プログラム、イヴェント等については一部有料
[主催] 東京都/東京都写真美術館・アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史
文化財団)/日本経済新聞社
[共催] サッポロ不動産開発株式会社/公益財団法人日仏会館
[後援] TBS/J-WAVE 81.3FM
[協賛] 株式会社 資生堂/東京都写真美術館支援会員
[寄付] 富士重工業株式会社
[協力] アンスティチュ・フランセ日本/ Culture.pl /KyotoDU/ぴあ株式会社/株式会社
北山創造研究所/株式会社トリプルセブン・インタラクティブ/株式会社ロボット