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Nukeme個展「Old School」が11月30日より京都・同志社女子大学、京田辺キャンパスにあるmscギャラリーにて開催される。

Nukemeは、洋服を根本的なメディアであると捉え、ファッション・デザイン上での実験を作品化している。他分野の作家との共同制作によるものも多い。2011年にグリッチを作品化する手法を取り入れてからは、デジタルツールを使用した作品を積極的に制作している。

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本展では、木彫りシリーズの新作が展示される。

ディスプレイと紙の違いで一番大きいのは、紙にプリントしてしまうとCtrl+Zができない、ということである。もし、インクの粒子に可逆性があって、失敗したときにはプリンターに戻っていく、という未来があるとしたら、そこにはデジタル・データ特有の「Ctrl+Z ができる」という軽さが生まれ、重みや厚みといった物質感がより希薄に感じられるはずだ。元に戻せないからこその危うさと、無限に虫眼鏡で拡大できるリッチさ、わざわざ出力することのチープさが同時に感じられるのが、「デジタル・データの出力物」の魅力である。


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また、12月11日には関連イベントとして、Nukemeとメディア・アートやインターフェイスについて研究活動を行っている水野勝仁氏との講演会も予定されている。「Old School」展や、Nukemeのこれまでの活動、ファッションやアート、音楽などについて対談形式で行われる。
さらに、講演会中に「Old School」展会場にて作家本人による作品解説もあるようなので、ぜひ、ご注目いただきたい。

Information

Nukeme個展「Old School」
http://www.dwcmedia.jp/event/15g04

期間:2015年11月30日(月)ー 12月21日(月)
開館時間:9:00〜20:00 入 館=閉館の15分前まで
入場無料、土日休廊
会場:同志社女子大学 mscギャラリー
〒610-0395 京都府京田辺市興戸
アクセス情報
(京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163)
主催:同志社女子大学情報メディア学科
企画:科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループ


関連イベント
「Nukeme氏 講演会 OS/テクスチャ/グリッチ」
http://www.dwcmedia.jp/event/15l02
講師:Nukeme氏 × 水野勝仁氏(甲南女子大学メディア表現学科)
司会:松谷容作(同志社女子大学情報メディア学科)
開催日時:2015年12月11日(金)16:45‒18:15
会場:同志社女子大学 京田辺キャンパス C131(知徳館3号棟1F)
対象:同志社女子大学 在学生・一般 入場無料
主催:同志社女子大学情報メディア学科

Profile

Nukeme(ヌケメ)
1986年生まれ。洋服を根本的なメディアであると捉え、ファッション・デザイン上での実験を作品化している。他分野の作家との共同制作によるものが多い。2011年にグリッチを作品化する手法を取り入れてからは、デジタルツールを使用した作品を積極的に制作している。2012年にコンピュータ刺繍ミシンにグリッチを発生させる「グリッチ刺繍」が、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。同作品でオーストリアのARSELECTRONICA 2013で展示とワークショップを行うなど、海外での活動も行っている。
http://nukeme.nu/

水野 勝仁
甲南女子大学文学部メディア表現学科専任講師
1977年生まれ。名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士(情報科学)。メディアアートや ネット上の表現を考察しながら「インターネット・リアリティ」を探求。また「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイス研究も行う。