20151019_vacant-city-park-2
これからの公共空間について考えるトークイベント「都市と未来の公園」が10月25日、原宿 VACANTにて開催される。

2020年を控え、東京が大きく変わろうとしている。とりわけ多くの市民が利用し、都市生活にとって必要不可欠な空間である公共施設については、そのあり方が社会から大きな注目を集めている。本イベントでは「都市と未来の公園」と題し、アーティストと建築家という立場の異なる二人を迎え、異なる視点から公共空間のあり方について考える。

まずは、2015年のベネチアビエンナーレ韓国館代表に選ばれ、国際的に活躍するアーティストのムン・キョンウォン。2013年から山口情報芸術センター(YCAM)と共に「未来の公園」をテーマとした活動を続けてきたムン氏は、都市の中で人と自然が交差する空間「公園」の役割について多領域の研究者と調査をし考察してきた。

建築界からは、ムン氏の活動に賛同し、自身でも公園や公共施設を数多く手がけてきた建築家の伊東豊雄氏を迎え、これからの公共空間について議論を重ねる。

また、11月28日よりムン・キョンウォンとYCAMによる新作インスタレーション展+成果発表展示「プロミス・パーク―未来のパターンへのイマジネーション」がスタートするので、こちらもぜひご注目頂きたい。


Information

都市と未来の公園
http://www.vacant.vc/d/255

2015.10.25 (sun)
12:30 open /13:00 start
at VACANT
入場料:¥1,500

出演:
ムン・キョンウォン(アーティスト)
伊東豊雄(建築家)

予約:http://www.vacant.vc/d/255(VACANT)

【展覧会情報】
ムン・キョンウォン+YCAM
[新作インスタレーション/パーク・アトラス]
プロミス・パーク––––––未来のパターンへのイマジネーション
http://www.ycam.jp/events/2015/promise-park/

2015年11月28日(土)−2016年2月14日(日)10:00ー19:00
山口情報芸術センター[YCAM]スタジオB/ホワイエ

プロミスパークとは?
都市の中の公共空間である「公園」は、近代においてどのような意義を担ってきたのか、またその遡源は、庭園/庭といった空間との繋がりを含めていかなる歴史的変遷があったのか。「プロミス・パーク」は、人類史のなかであらゆる文明に必ず登場する、人工と自然の時間が交錯・混在する「公園」の多面的な役割について、多方面の研究者とともに調査し、機能、形態、余剰性、感覚と知のアーカイブなどの観点から、未来の公共空間=公園について考察するプロジェクトです。

Profile

20151019_vacant-city-park_moon ムン・キョンウォン|MOON Kyungwon
ソウル(韓国)生まれ。梨花女子大学校卒業後、カリフォルニア芸術大学にて修士号取得。
文学的なアプローチの映像やインスタレーションなど、様々なメディアを通して作品を発表。ソウルスクエアのメディアキャンバスなど、パブリックアートプロジェクトでのインスタレーション展示もおこっている。主なグループ展に、ドクメンタ13(2012)、光州ビエンナーレ(2012)、シンガポールビエンナーレ(2013)、福岡トリエンナーレ(2014)、モスクワビエンナーレ(2010)、南京トリエンナーレ(2008)、ナムジュン・パイクフェスティバル(2008)がある。近年は、ソーシャルプラットフォームを創造することを目的とした、チョン・ジュンホとのコラボレーションプロジェクト「News From Nowhere」に注力し、2013年にシカゴアートインスティテュート内のサリバンギャラリーでの展示をおこなった。2015年ベネチアビエンナーレ韓国館代表作家。

20151019_vacant-city-park_ito 伊東豊雄
1941年生まれ。65年東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子)」、「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」、「台湾大学社会科学部棟」、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」など。日本建築学会賞作品賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。東日本大震災の復興活動に精力的に取り組んでおり、住民の憩いの場として提案した「みんなの家」は、2015年7月までに14軒完成した。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築のあり方を考える場として様々な活動を行っている。