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アーティスティック・リサーチ・フレームワーク BCL(福原志保+ゲオアグ・トレメル+吉岡裕記) による展覧会「Exo Lab / White Salon」が5月10日よりAI KOKO GALLERYにて開催される。

BCLは、サイエンス、アート、デザインの領域を超えたコラボレーションを行うアーティスティック・リサーチ・フレームワークで、福原とトレメルにより結成された。 特に、バイオテクノロジーの発展が与える社会へのインパクトや、水環境問題に焦点を当てた活動を行っている。2014年より吉岡がメンバーに加入。結成10年目にして今回が全世界初個展となる。

本展では、リサーチとドキュメンテーションの場として、仮設のラボとサロンをギャラリー内にオープンする。
“Exo Lab” は、心と体と生命を媒介する”不安定なメディア”のメタファーとして、”バイオテクノロジーと水”をテーマにディスカッションや実験を行う実験室。
“White Salon” は、現在と近未来を想定した世界を映し出す、白いスクリーン。
「水がこの世から無くなったら?その価値は変わるのか?」「水がなくても平気な生命ってつくれるの?」という大きな問いにトークと実験を通して探究する。またその模様は多数のゲストと鑑賞者を巻き込んだフェイクドキュメンタリーとして制作されていく。

Exo LabではWater Barを設置、水のろ過装置や世界のおもしろい水を集めてのカクテル・ドリンクを用意する。他にもDNAを描くロボットの制作や起動実験を含む多彩な企画が展開される。来廊者によって加えられていくカギが、リサーチの要となるようだ。

展覧会第2期では、リサーチの結果としてスペキュラティブ・フィクションとしての映像作品が発表される。またカタログの販売も予定している。

開廊日は土曜、日曜、木曜。入場は完全予約制(当日の13時まで受付)。
実験、トークイベント、映像上映などのスケジュールは追ってアップデートされるようなので、ウェブサイトtwitter等をチェックしておこう。

ここでしか起こり得ない事象と近未来的に起こり得る事象がクロスする本展を、ぜひお見逃しなく!

Information

BCL”Exo Lab / White Salon”
http://aikokogallery.web.fc2.com/exh.html

Experiment & Discussion : 2014年5月10日(土) – 6月29日(日)
Film screening : 2014年7月17日(木) – 8月2日(土)
会場 : AI KOKO GALLERY
〒130-0025 東京都墨田区千歳2-10-4 チトセマンション 303号室
開廊日: 土曜& 日曜 15:00-19:00、木曜 18:00-21:00
休廊日: 月・火・水・金曜日、祝日、5月24日(土)、7月31日(木)
入場: 完全予約制 (当日の13時まで受付 mail: aikokogallery@gmail.com、tel: 050-5806-5596, twitter: tweet #bcl to @aikokogallery)
入場料: 500円(1ドリンク付)
助成: Austrian Cultural Forum

-White Salon event-
■Topic1 「科学と言語と水」
5月17日(土) 17:00 – 19:00
Guest : ドイツ言語学者 ZEMSAUER CHRISTIAN(ツェムザウアー・クリスティアン)
*トークは英語で行います。日本語逐次通訳付。

■Topic2 「都市とバイオロジー」
5月25日(日) 17:00 – 19:00(仮)
Guest : 高橋真人(建築家)

■Topic3 「バイオ x シリコン x ロポティクスの融合はサイボーグの未来へ向かうのか?」
5月31日(土) 17:00 – 19:00
Guest : 高間剛典
-メタ・アソシエイツ (Meta Associates) 代表
– ITセキュリティ・データプライバシー・コンサルタント
– 英プライバシーNGO “Privacy International” アドバイザリー役員
– テクノロジージャーナリスト
 
※Topic4以降の実験、トークイベント、映像上映のスケジュール詳細は追ってHPtwitter等でお知らせいたします。


Profile

BCL
福原志保は2001年ロンドンのセントラル・セント・マーチンズのファインアート学士課程を第1級優等学位の成績で卒業後、2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのデザイン・インタラクションズ修士課程を終了。 同年フランス外務省給費生としてパリに滞在し、パレ・ド・トーキョーのLe Pavillonに参加。ゲオアグ・ トレメルと共に英国科学技術芸術基金のPioneers Awardを受賞し、ロンドンにBiopresence Ltdを設立した。 2007年より日本に活動拠点を移し、岐阜県のIAMASにて滞在芸術家として滞在した後、主にバイオテクノロジーの発展と水問題による社会へのインパクトと、私達の意識が自然・社会・文化それぞれの環境においていかに映し出されているのかを探索するべく、トレメルと共にBCLというアーティスティック・リサーチ・フレームワークを結成した。 以来、科学とアートとデザインの領域を超えた活動を続け、国内外で「共同バイオハッキング」などのプロジェクトを通じて「閉じられた」テクノロジーや独占市場に介入し、それらを人々に開いていくことをミッションとしている。2014年より吉岡裕記がメンバーに加入。吉岡は多摩美術大学情報デザイン学科卒業後ドイツ・ベルリンを拠点に活動。2011年から「情報伝達とバイオテクノロジーの関わり」をテーマにLAMBDAプロジェクトを立ち上げている。
Artist’s web: http://bcl.io/