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カオス*ラウンジの新作展覧会『LITTLE AKIHABARA MONUMENT』が12月8日より、みどり荘ギャラリーにて開催される。

本展のコンセプトのベースとなっている「LITTLE AKIHABARA」構想は、2011年11月に「震災後のオタクカルチャー」を描いた『カオス*イグザイル』(「FESTIVAL TOKYO 2011」主催作品 )のなかから生まれたもので、本展は『カオス*イグザイル』の続編にあたる。

「LITTLE AKIHABARA」は本展のために構想されたフィクションで、主人公は、2011年3月11日の大震災以後を生きる「オタク」たち。
全体構想は、亡命したオタクたちが作った架空の「都市」そのものを作品化する、という巨大なもので、実際の展示では、都市の各セクションごとに分割して展示をおこなう。「LITTLE AKIHABARA」にある「MONUMENT」とはつまり、すでにほとんどが失われてしまったオタク/ネットカルチャーのための「MONUMENT」であり、残さなければならないもの、忘れてはいけないものを、形にし、保存し、 記憶を継承しようとするためのセクションである。

出展アーティストは、カオス*ラウンジのコアメンバーである梅沢和木藤城嘘荒渡巌かなみとも、に加え、震災後、被災地が舞台のひとつとなるウェブサイトゲームを制作している KOURYOU、「美少女フィギュア」をモチーフに、イコンのような絵画を制作している東麻奈美、独自のアプローチで情報社会における国家と個人の関係を描く今井新、「ニコニコ生放送」最初期の歴史を調べあげることで、「生主(なまぬし)」と呼ばれる動画配信者たちの狂気にも似た表現欲求を取り出そうとする「ニコ生界の柳田國男」こと秋國まみも出展する。

期間中は毎週末イベントを開催予定。

また、関連展示として、12月15日(日)から24日(日)まで、東京藝術大学美術館にて、本展キュレーターの黒瀬陽平によるインスタ レーション展示と博士論文発表が予定されている。

2010年以降、常に私たちの現実を見つめ、新しいアートのかたちを示し続けてきたカオス*ラウンジの最新インスタレーション展、果たしてどのような展示となるのか、要注目だ。

Information

LITTLE AKIHABARA MONUMENT
――アヴァンギャルドでもキッチュでもないもののためのモニュメント――

http://midori.so/blog/2013/11/30/little-akihabara-monument―アヴァンギャルドでもキッチュでもない/

会場:みどり荘 /MIDORI.so みどり荘ギャラリー
〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-3-11 3階
会期:2013年12月8日(日) – 12月22日(日) 会期中無休 時間:11:00 – 18:00(週末は20:00まで)
※毎週末にイベントを予定
主催:カオス*ラウンジ
協力:みどり荘 /MIDORI.so

【出展作家】
梅沢和木(カオス*ラウンジ)、 藤城嘘(カオス*ラウンジ)、 荒渡巌(カオス*ラウンジ)、
かなみとも(カオス*ラウンジ) 、秋國まみ、今井新、東麻奈美、KOURYOU

【関連展示】
12月15日(日)から24日(日)まで、東京藝術大学美術館において、
本展キュレーター黒瀬陽平のインスタ レーション展示と博士論文発表を行います。