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現在、「メディア・アート」や「メディア・パフォーマンス」などの新しい芸術表現は、従来の西洋美術や音楽などの枠組みを超え、総合的な芸術ジャンルとして確立している。しかし、「メディア・アート」、「メディア・パフォーマンス」などの展示や公演を行うには、美学的にも、技術的にも従来の展覧会や音楽会とは異なる知識や経験が必要であり、そのような企画を主導する人材が社会的に圧倒的に不足している。

そうした状況のなか、岐阜にある情報科学芸術大学院大学 [ IAMAS ]で、『平成25年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業 – アート/メディア/身体表現に関わる専門スタッフ育成事業』を立ち上げ、参加者を広く募集している。

この事業ではメディア・テクノロジーと身体をめぐる新しい芸術表現を「アート/メディア/身体表現」と称し、こうした分野に対応できる専門人材=新しい文化創造を担うエキスパートとなり得るスタッフの育成を目指している。また本事業を通じて参加者は、作家の意図を理解して適切に「企画・製作・公開・記録」するための実践的な知識・技能を学んでいく。

内容としては、IAMASおよび協力機関で実際に行われる展覧会、公演へ「実習」として参加し、インターンとして現場において、実践的な知識・技能を習得していく。また、IAMASで実施する「ワークショップ」および「特別講義」、「シンポジウム」により、基礎的・応用的な知識・技能を習得するとともに、IAMAS教員を含む新たな芸術分野の専門家を交えて「アート/メディア/身体表現」の現状と今後の課題に対する認識を深めていくことになる。

また注目されるのは協力機関としては山口情報芸術センター[ YCAM ]での 「坂本龍一 + 高谷史郎 『LIFE – WELL 』」など、先端の環境での現場を体験するオプション実習も予定されているところだろう。
ワークショップ、特別講義も実際の現場での経験が深い講師や実践向けた内容となるだろう。

メディアテクノロジーと身体をめぐる新しい芸術表現の分野を実践的に学ぶ絶好の機会となっており、この分野に関わっていく熱意を持つ方のにはぜひ受講してほしい内容となっている。経験の有無は問わず、参加費は無料(交通費及び実習に係る経費の一部は自己負担)と広く参加者を募集している。

詳細は本事業のサイトにて、応募受付は9月7日までとなっている。

Information

アート/メディア/身体表現に関わる専門スタッフ育成事業
平成25年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業


http://amp.iamas.ac.jp/
http://www.iamas.ac.jp/

応募資格


・18才以上の男女
・日本語の理解と表現に関して充分な運用能力を有する者
・「アート/メディア/身体表現」に関心と熱意を持つ者(経験の有無は問いません)
・コア実習に一回以上参加可能であり、特別講義、ワークショップ、シンポジウムに2/3以上参加できる者

※アート/メディア/身体表現とは、「メディア・アート」や「メディア・パフォーマンス」という言葉に代表されるような、現代テクノロジーを用いた多岐にわたる発表形態によって成立する、従来の西洋美術や音楽などのジャンル的な枠組みを越えた、メディアテクノロジーと身体をめぐる新しい芸術表現です。

定員
最大15名程度

参加費用
無料
※なお、本学への交通費及び実習に係る経費の一部(現地滞在費ほか)は自己負担となります。

応募〆切
2013年9月7日(土)17時 
以下ウェブサイトを通じて応募してください。
http://amp.iamas.ac.jp/

選考方法
提出書類をもとに審査し、9月中旬までにメールにて結果を応募者に通知します。
※オプション実習に関しては、日程の関係で選考を早めに行う場合があります。

提出書類
・履歴書(PDF形式、書式は任意)
・志望の動機(800字程度)※応募フォームから記入

主催
情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]

協力
岐阜県美術館、山口情報芸術センター [YCAM]

助成
平成25年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」