20130510_mct2013
「Maker Conference Tokyo 2013」が6月15日、お台場の日本科学未来館にて開催される。

自らの手を使って実際にモノを作り、その成果を共有する「Makerムーブメント」。
CBCNETでも度々レポートしてきたMaker Faire(2012 レポ その1その2)に見られるように、昨年後半からここ日本でも海外同様に大きな盛り上がりを見せ、注目を集めている。このムーブメントをよりよい形で日本に定着させ、一人でも多くの方が参加しやすい環境を作るために必要なことを議論するイベントが「Maker Conference Tokyo 2013」。

今回のカンファレンスでは、Makerムーブメントを先導してきた「Make」誌の編集長であるマーク・フラウエンフェルダー、中国にてオープンソースハードウェアの世界で先進的な取り組みを行っているSeeed StudioのCEO、エリック・パンの両氏をスピーカとして迎える基調講演を皮切りに、「Makerフレンドリーな製品」「もの作りのためのスペースとコミュニティの運営」「Makerを育てる教育」などについて、数年間に渡って日本のMakerムーブメントを支えてきたモデレータを中心に議論を行う。

秋のMaker Faire Tokyo 2013の開催を控え、今後の活動のためのアイデアと刺激、新しいコラボレーションを探す機会になるだろう。
詳しいタイムテーブル等は公式サイトにて。

Information

Maker Conference Tokyo 2013
http://makezine.jp/event/mct2013/

日時:2013 年 6 月 15 日(土) 受付開始 10:00/開演 10:30/終了予定 18:00
(懇親会 受付開始 18:00/開始 18:30/終了予定 20:30)
会場:日本科学未来館(http://www.miraikan.jst.go.jp/)7 階 東京都江東区⻘海 2-3-6
(懇親会 タイム 24 ビル 11F「スカイレストラン シーガル」)
定員:250 名
料金:3,500 円(カンファレンスのみ)、7,000 円(カンファレンス+懇親会)
チケット:
カンファレンスのみ
カンファレンス+懇親会

※日本科学未来館の入場券は購入不要です。また、懇親会のみのチケット販売はありません。
主催:株式会社オライリー・ジャパン
URL:http://makezine.jp/event/mct2013/
ハッシュタグ:#MCT2013

基調講演

Mark Frauenfelder(マーク・フラウエンフェルダー)
新しいDIYの潮流「Makerムーブメント」を牽引する「Make」誌(日本語版はオライリー・ジャパンから発行)の編集長。ブロガーとしても知られる。1988年に自費出版の雑誌(zine)として「bOING bOING」を創刊、1993年から1998年まで「Wired」誌の編集に携わった。「bOING bOING」は、ブログメディア「boingboing.net」へと移行し、同誌は世界で最も人気のあるブログメディアのひとつとなっている。著書に自らのDIY体験とそこから得られる気づきを綴った『Made by Hand — ポンコツDIYで自分を取り戻す』(オライリー・ジャパン)など。

Eric Pan(エリック・パン)
Seeed Studioのファウンダー、CEO。エレクトロニクス、組み込みシステム、ロボティクスの実践を通じて電気技術者として経験を積んできた。学校を卒業後は、Intelにてチップセットのプロダクトエンジニア、品質管理、新製品の市場導入に携わり、その後、輸出入、部品調達を経験した。2008年にSeeed Studioを設立。Makerのアイデアをプロダクトにすることを支援するオープンソースハードウェアのソリューションとサービスを提供している。他に、深圳市にて、ChaiHuo hackerspaceを創設、ハードウェア開発を促進するプログラムHAXLR8Rを共同創設し、中国国内で初めてのMini Maker Faireを開催した。

Maker Conference Tokyo 2013プログラム委員

久保田晃弘
多摩美術大学教授、ARTSAT、FabLab Shibuya
非線形数値流体力学(船舶工学)、人工物工学(設計科学)に関する研究を経て、現在は衛星芸術、バイオアート、デジタル・ファブリケーション、自作楽器によるサウンド・パフォーマンスなど、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。著書・訳書に『Handmade Electronic Music―手作り電子回路から生まれる音と音楽』(オライリー・ジャパン、監訳、2013)などがある。

小林 茂
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授、f.Laboプロデューサー
電子楽器メーカーに技術者およびサウンドデザイナーとして勤務した後、2004年よりIAMAS。主な活動にプロトタイピングのためのツールキット「Gainer」「Funnel」「Arduino Fio」の開発。著書に『Prototyping Lab』(オライリー・ジャパン)『+GAINER』(オーム社)など。2008年にIPA(情報処理推進機構)よりスーパークリエータに認定。2013年より「IAMASイノベーション工房[f.Labo]」を担当。

城 一裕
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]講師
日本アイ・ビー・エム ソフトウェア開発研究所、東京大学先端科学技術研究センター、英国ニューカッスル大学 Culture Lab、東京藝術大学芸術情報センターを経て、2012年より現職。これまでの主なプロジェクトには、参加型の音楽の実践である「The SINE WAVEORCHESTRA」、電気好きの集い「ドークボット東京」、21世紀における複製技術時代の芸術を再考する「cutting record」などがある。