昨年より岐阜県多治見市の商店街ではじまった「多治見ながせストリートプロジェクト」。

第二回目となる今年は、恒例の日本各地で活躍する作家の陶器が商店街に集う「商展街」に加えて、陶作家・安藤雅信氏をアドバイザーにむかえ、サウンドアート界で活躍する、鈴木昭男氏、evala氏を迎え多治見の「音」を感じるイベント『音で多じ視る』が開催される。

サウンドアートの世界的先駆者・鈴木昭男氏が、自らの耳と足で探し出しだ計24か所の多治見の街の『点音』ポイントや、商店街内の五叉路でのダンサー宮北裕美氏とのセッション。一方、サウンドアートの最前線を担うevalaは、多治見で採集した音のみを使って廃墟の酒屋一軒丸ごとに多面体スピーカーを複数ちりばめた先鋭的なサウンドインスタレーションを発表、また陶器商の作業場で360度包囲のマルチchによるライブコンサートを開催するなど、とてもユニークなイベントとなっている。

しかも、参加費は無料!
陶器の街が音の街に変貌する、このユニークなイベントを是非お楽しみいただきたい。

鈴木昭男氏による『点音』は11月4日(日)まで、evala氏によるサウンドインスタレーションは2012年10月6日(土)~10月21日(日)の開催となっている。ライブ・コンサートやトークイベントなどの詳細は公式サイトにて。

以下は、紹介映像、わかりやすくまとまっているのでぜひご覧頂きたい。




Information

音で多じ視る
http://show-tengai.com/

□鈴木昭男 “点音”
日程:2012年9月15日(土)~11月4日(日)
場所:ながせ商店街を中心としたエリア 24か所

□evala サウンドインスタレーション
 ”void inflection TAJIMI version”
日程:2012年10月6日(土)~10月21日(日)
場所:岐阜県多治見市本町 坂崎酒店跡
時間:10時~17時
音響サポート:加藤久直
機材協賛:sonihouse、株式会社アコースティックフィールド

□evala マルチch ライブ・コンサート
日程:2012年10月8日(月・祝)
場所:多治見市大日町 山初物産(株) 倉庫
時間:14時~
受付:先着順
音響:加藤久直 & sonihouse

□鈴木昭男 “点音ツアー”
内容:点音ポイントの数カ所を鈴木氏の解説つきで回ります。
日程:2012年11月3日(土)
申込み場所:「nagase street project」総合案内所 クラフトショップながせ3号館
時間:①10時~ ②13時~ ③15時~

□鈴木昭男 “点音トーク”
パネラー:鈴木昭男 安藤雅信 高橋綾子
日程:2012年11月3日(土)
場所:クラフトショップながせ3号館
時間:16時30分~
定員:約50名(先着順)

□鈴木昭男/宮北裕美 “空っぽ「ぽんぽこりん」”
日程:2012年11月4日(日)
場所:岐阜県多治見市本町 ながせ商店街路上
時間:11時~


Profile

鈴木昭男(すずき・あきお)
1941 年生まれ。60 年代より自修イベントを始める。
70 年代にエコー・インストゥメントなどの創作楽器を創作。80 年代、コンセプチャルな音のパフォーマンスや” 一日自然に耳を澄ます” 音のプロジェクト「日向ぼっこの空間」を遂行。90 年代より音のインスタレーションを手掛け「ソナンビエンテ・フェスティバル」(ベルリン/1996)以来「点音・(oto-date)」を展開している。その他世界各地で展示を行い現在は宮北裕美(ダンス)とパフォーマンス活動を続ける。
http://www.akiosuzuki.com/

evala(えばら)
port 主宰、ATAK 所属。先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でのライブ・パフォーマンスや、美術館でのインスタレーションをおこなう。また立体音響や先端テクノロジーを用いた公共空間へのサウンドデザイン、映画/ 舞台音楽、広告メディアへの楽曲/ 音楽プロデュースなど、その活動は多岐にわたる。近作に、CD『acoustic bend』(port/2010)、インスタレーション『void-inflection』(山口情報芸術センター[YCAM]/2011)、『世界の終わりのものがたり』(日本科学未来館/2012, サウンドデザイン)、広告『NHK 大河ドラマ「平清盛」特別スライドショー』(2012,音楽)など。
http://evala.jp/