photo by Ryuichi Maruo

日本を代表する電子音楽家/ヴィジュアルアーティスト・池田亮司のプロジェクト datamatics[ver.2.0]。4年半ぶりとなる単独公演が国内最高峰のサウンドシステムとプロジェクションを誇る渋谷WWWにて開催決定。
期間は2012年10月25日〜27日の3日間、計5公演、各回100名限定のプレミアム公演となる。

池田亮司はこれまで、超音波、周波数、そして音そのものの持つ本質的な特性の細部に徹底した焦点を当てた作品を発表してきた。作品では、音の物理的特性や人間の知覚との因果関係、音楽としての数学的類推、時間、空間を活用する。また、コンピュータとデジタルテクノロジーを極限まで駆使し、サウンドエンジニアリング、作曲およびライプパフォーマンスやインスタレーションにおいて、独特の微視的な手法を発展させてきた。

最近では、NYのPark Avenue Armoryにて行われた “the transfinite“やベルリンで行われた“data.anatomy [civic]“などのインスタレーションも話題となった。

本プロジェクト「datamatics」は、私たちの世界に広がる不可視で多様な実体性をもつ「データ」を知覚する可能性ついて探究するアートプロジェクト。

datamatics [ver 2.0] は完全版として、先行する以前のヴァージョン(2006年3月初演)から、新たにポンピドゥーセンターおよびYCAMにより委嘱された第二部のパートが追加され、2008年に山口(YCAM)、兵庫、東京でパフォーマンスされた。

サウンドや映像、ときにはソースコードをも含んだオリジナルの要素は、客観的に脱構築されながら、datamatics それ自体の原理が再遂行され、一種のメタdatamaticsとでも呼ぶべき新たなパートを生み出している。
超高速のフレームレートや変動するビット深度など、サウンド・映像の両要素において、作品における技術的なダイナミクスは、依然私たちの知覚の閾値に挑戦し続ける。

チケットの特別先行予約は7月10日(火)12:00 〜 7月16日(月・祝)18:00まで。
ぜひ、お見逃しなく。




photo by Ryuichi Maruo


Information

Ryoji Ikeda datamatics[ver.2.0]
http://www-shibuya.jp/schedule/1210/002577.html

日時
10/25(木)
19:30open / 20:00start
※10/25は1公演のみとなります。

10/26(金)
1st | 18:00open / 18:30start
2nd | 20:00open / 20:30start 

10/27(土)
1st | 14:30open / 15:00start
2nd | 16:30open / 17:00start 

会場
渋谷WWW

チケット
¥4,000(税込) *着席全自由 (整理番号順の入場となります)

特別先行予約
受付期間: 7月10日(火)12:00〜7月16日(月・祝)18:00
受付URL: http://eplus.jp/ryoji_ikeda/
*先着受付。予定枚数に到達した時点で受付終了。
*着席全自由。整理番号順の入場となります。

チケット一般発売
8/4(土)

お問い合わせ
WWW 03‐5458‐7685 / http://www-shibuya.jp/

主催:WWW
企画制作: ryoji ikeda studio / WWW

アーティストプロフィール


池田亮司 Ryoji Ikeda

1966年生まれ
http://www.ryojiikeda.com

池田亮司は電子音楽作曲家/アーティストとして超音波、周波数、そして音そのものの持つ本質的な特性の細部に徹底した焦点を当てた作品を発表してきた。現在、パリ在住。
池田の作品は、音の物理的特性や人間の知覚との因果関係、音楽としての数学的類推、時間、空間を活用する。池田は、コンピュータとデジタルテクノロジーを極限まで駆使し、サウンドエンジニアリング、作曲およびライプパフォーマンスやインスタレーションにおいて、独特の微視的な手法を発展させてきた。

1990年より音楽活動を開始。1995年以来池田は、コンサートやインスタレーション、レコーディングを通してサウンドアートの領域で積極的に活動している。アルバム「+/-」(1996年)、「0℃」(1998年)や「Matrix」(2000年)は、批評家から最も過激で革新的な現代電子音楽として称賛されている。カーステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクトである「cyclo.」では音の視覚化をリアルタイムで行うオーディオ・ヴィジュアル・モジュールと 共に、ソフトウェアとコンピュータでプログラムされた音楽の中で、エラー構造と繰り返されるループを考察している。
振付家のウィリアム・フォーサイス(フランクフルトバレエ団)、現代美術家の杉本博司、建築家の伊藤豊雄、そしてアーティスト集団ダムタイプとのコラボレーションなど多方面にわたる活動をおこなっている。

また、池田は2006年より「datamatics」に取り組んでいる。「datamatics」は、映像やオブジェ、サウンド、ニューメディアの作品からなる長期プログラムであり、そこではデータがテーマとして、また素材として、実在の抽象的な捉え方、つまりデータにより世界をエンコード、理解、制御する方法を探るべく、取り扱われている。

池田は、常に世界の数多くの一流フェスティバルや展覧会で、展示や公演を行っている。
the Australian Centre for the Moving Image(2005/メルボルン/オーストラリア)、MIT(2006/マサチューセッツ/USA)、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター (2004、2007/パリ/フランス)、La Villette(2002/パリ/フランス)、Sonar(2006/バルセロナ/スペイン)、Architectural Association(2002/ロンドン/イギリス)、バービカン・センター(2006/ロンドン/イギリス)、テート・モダン Turbine Hall(2006/ロンドン/イギリス)、Irish Museum of Modern Art(2007/ダブリン/アイルランド)、Auditorium Parco della Musica(2003/ローマ/イタリア)、NTT インターコミュニケーション・センター [ICC](2005/東京)、東京国際フォーラム(2006/東京)、Art Beijing(2007/北京/中国)、Goteborg Biennial(2003/ヨーテボリ/スウェーデン)、Mutek Festival(2007/メキシコシティ/メキシコ)、ル・フレノア国立現代芸術スタジオ(2007/トゥルコワン/フランス)など。

2001年アルス・エレクトロニカ(リンツ/オーストリア)において「デジタルミュージック」部門で「Golden Nica」賞を受賞している。

The datamatics project / datamaticsプロジェクト


池田亮司のプロジェクトdatamaticsは、われわれの世界に広がる不可視で多様な実体性をもつ「データ」を知覚するポテンシャルについて探究するアートプロジェクトです。
datamatics [ver 2.0] は完全版として、先行する以前のヴァージョン(2006年3月初演)から、新たにポンピドゥーセンターおよびYCAMにより委嘱された第二部のパートが追加され、2008年に山口(YCAM)、兵庫、東京でパフォーマンスされました。今回の国内単独公演は実に4年半振りとなります。
サウンドや映像、ときにはソースコードをも含んだオリジナルの要素は、客観的に脱構築されながら、datamatics それ自体の原理が再遂行され、一種のメタdatamaticsとでも呼ぶべき新たなパートを生み出しています。超高速のフレームレートや変動するビット深度など、サウンド・映像の両要素において、作品における技術的なダイナミクスは、依然われわれの知覚の閾値に挑戦し続けます。

作品クレジット


ディレクション:池田亮司
コンセプト・コンポジション:池田亮司
コンピュータグラフィクス・プログラミング:松川昌平、平川紀道、徳山知永
共同委嘱:AV Festival 06, ZeroOne San Jose & ISEA 2006
制作:Forma
共同制作:ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、山口情報芸術センター(YCAM)
協力:Recombinant Media Labs

photo by Ryuichi Maruo
提供:山口情報芸術センター(YCAM)