オランダのグラフィックデザイナー、書体デザイナーであるウィム・クロウェルの展示が恵比寿limArtで開催されている。多くの書体をデザインしており、グリッドを用いた抽象的な書体「New Alphabet」(1967)は広く知られている。

展示は2部構成となっており、彼が手がけたオリジナルのポスターや印刷物が展示される。

また展示に合わせて、グラフィックデザイナー田中義久とSemitransparent Designによる、ウィム・クロウェルのデザインしたタイプフェイスを使いモニターで生成されるデジタルクロック「Wim Clock」も展示される。

以下リリース:

Wim Crouwelはオランダおよび欧州のグラフィックデザイン史において最も重要なデザイナーのひとりと言っても過言ではありません。グラフィックデザインを通じ、社会におけるグラフィックデザインの持つ可能性を切り開いてきた作品群は、現代においても輝きを持ち、常に新しい価値観を提案してくれています。コンピューターの台頭をきっかけに、これから必要性を予見して生み出された[New Alphabet]や文字と単純な図形のみで構成されたStedelijk Museumのポスターや印刷物。いずれも、「認識性」「情報としての有用性」と「デザイン」との境目を探るような実験的な作品で、その姿勢は彼の生み出したデザイン全てに貫かれています。

社会において重要な役割を担ったラフィックデザインとして、本展ではWim Crouwelの60年代の作品を紹介、彼が中心となって立ち上げたデザインチームTotal Designの以前と以後、2部構成の展覧会です。

会場:リムアート 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 ( google map )
会期:2012年1月6日~2012年2月5日まで 月曜休み
URL: www.limart.net


展示構成:
第1部 1月6日~19日まで、Total Design設立前に制作されたオリジナルのポスター26作品
第2部 1月20日~2月5日まで、Total Design設立以後にデザインされたオリジナルのポスター26作品
会期中、1960年代に発行された[New Alphabet]の再版を会場で販売(部数限定)。
また、展示に合わせて、田中義久(グラフィックデザイナー)とSemitransparent Designによる、 Wim Crouwelがデザインしたフォント[Stedelijk]を使用した、モニターで生成されるDigital Clockを展示。出品されているオリジナルポスターも全て販売いたします。

協賛:オランダ大使館
協力:Warren Lee(NL Graphic Design) , David Quay