2012.2.11 イベント情報を追加しました。

オーディオ・ビジュアル表現に焦点をあて、国内外の先鋭的なアーティストを紹介してきたBRDGが、3月10日渋谷WWWにて電子音楽イベントBRDG#5を開催する。

BRDGはこれまでもSuperDeluxeでのライブ/カンファレンス、28chサラウンド・サウンド・システムによるevala “acoustic bend”東京公演、CBCNETとの共催イベントAPMT NIGHT、そして黒川良一のアルス・エレクトロニカGolden Nica受賞作”Rheo”を招聘して開催した前回BRDG#4など、独自の切り口で東京のオーディオ・ビジュアル・シーンを開拓してきた。

今回のBRDG#5では、2009年のアルバム”Atavism”(独Raster Noton)の衝撃も記憶に新しいMark Fell / Matt Steelによる電子音響デュオSNDがメインアクトを飾る。それぞれの多彩な活動を通じて深化したディジタル・ミニマリズムは、空間で現像されることによって更なる強度を獲得する。

またSNDとも親交の深い実験的ビート・ユニットNHK。地下空間に充満するフィードバックと変態的なビートで前回BRDG4でも話題を呼んだパフォーマンスに期待が高まる。

そして同じくRaster NotonのレーベルメイトでもあるAOKI Takamasaの出演も決定。鋭利な電子音と複層的なビートが織りなす唯一無二のグルーヴを堪能してほしい。

さらにスペシャル・ゲストとして渋谷慶一郎 (ATAK) + 池上高志の出演が決定。電子音楽/複雑系科学の領域においてそれぞれ新たなテクスチャーとコンポジションを追求し続ける両者、そのアウトプットの現在形は必見。また卓越したサウンド・プログラミングで躍進を続けるTMUG出身のエレクトロニカ・デュオDUB-Russell、しなやかなパフォーマンスが要注目の札幌在住女性ビートメーカーjealousguyら新世代アーティストもメインフロアを彩る。

会場となる渋谷WWWメインフロアのサウンドシステムはもちろん海外仕様240V駆動Funktion-Oneという環境も合わせてお楽しみ頂きたい。



先日リリースされたDaihei Shibataによる Yaporigami(+MUS)のMV



Information

BRDG#5
http://bridge.tokyomax.jp/

Shibuya WWW
http://www-shibuya.jp/schedule/1203/001496.html

日程:2012年3月10日(土)
時間:OPEN 23:00
会場:渋谷WWW
料金: 3000円ドリンク別(前売、フライヤー持参)e+チケット, ローソンチケット 【L:77236】
4000円ドリンク別(当日)
《ATTENTION》
本公演は20歳未満の方のご入場はお断りいたします。
顔写真付きの公的身分証明書をご持参ください。

出演者
SND(Mille Plateaux/Raster Noton)
NHK(Raster Noton/Important Records/PAN)
AOKI Takamasa(Raster Noton/op.disc)
Special Guest TBA


[追加出演者]
main:
Special Guest:渋谷慶一郎 + 池上高志
DUB-Russell(+MUS)
jealousguy(Ihatov Remains/Lo-Vibes)

visual:
Tetsu Kondo
Daihei Shibata (WOW inc.)

lounge:
eli walks (motion±)
Yaporigami (+MUS/Hz Records)
Avec Avec
Fugenn & The White Elephants (PROGRESSIVE FOrM/Hz Records)
34423
nanonum

協力:渋谷WWW / Flying Swimming / Hiroshi Sato(Semitransparent Design)
主催:Bridge
問い合わせ:info.brdg@gmail.com(福澤)
関連イベント:SND,NHK JAPAN TOUR


Profile


SND(Mille Plateaux/Raster Noton)
SNDはUK シェフィールド出身のMARK FELLと MAT STEELによるデュオ。 1998年に結成。
“click&cuts現象”とまで呼ばれたシーンの中心となるアーティスト。 Mille Plateauxからアルバムを3枚,
raster-notonからの2009年4thアルバムをリリース。 プログラマーでもある彼らの音楽は、
ミクロに練り込まれたグリッチ音をミニマルかつ緻密に構成しながらも、常に躍動感を保持し続ける独自の
ミニマル・エクスペリメンタル・サウンドを展開している。

無機質でいて脈打つ自然のような、計算されている一方でバグと戯れるような、不思議なグルーヴ感とリズム、そして絶妙の間。
今回、2008年以来4年ぶりの日本でのLIVEとなる。
http://www.makesnd.com/



NHK (Raster Noton/Skam Records/Important Records/PAN)
2006年, マツナガ・コウヘイとムネヒロ・トシオにより大阪で結成。 
2008年、ドイツraster-notonからデビュー作”Unununium”を発表の後、国際的に作品発表を続け、
ヨーロッパを中心に活動している電子音楽ユニット。 
即興性の高いリズムアプローチにより型に嵌らない歪なダブ・テクノビートを展開している。
http://www.nhkweb.info/



AOKI Takamasa(Raster Noton/op.disc)
1976 年大阪府出身。現在は大阪在住。
地球上で起こる物理的なものや人間そのものを含めた自然現象を、音や写真という媒体を通じて透徹した視点で写し出すアーティスト。
http://www.aokitakamasa.com/



渋谷慶一郎(ATAK)
音楽家。東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の
先鋭的な電子音響作品をCDリリース。代表作に「ATAK000+」、「ATAK010
filmachine phonics」など。
2009年、初のピアノソロ・アルバム『ATAK015 for maria』をリリース。
2010年には『アワーミュージック 相対性理論+渋谷慶一郎』を発表。
以後、TBSドラマ『Spec』、映画「死なない子供 荒川修作」、2012年公開の「セ
イジ 陸の魚」「はじまりの記憶 杉本博司」など映画、テレビの音楽を立て続け
に担当。
また国内外でマルチチャンネルによるサウンドインスタレーションを発表、コン
サートも行うなど多彩な活動を展開している。
http://atak.jp




池上高志
東京大学広域科学専攻教授。
1989年東京大学大学院理学系研究科、物理学修了。理学博士。
複雑系と人工生命を研究テーマとし、ダイナミクスからみた生命理論の構築を目
指している。博士号取得後、自己複製や進化理論、ゲーム理論の研究。
近年は、油滴の自発運動の化学実験や、自律ロボットを使った実験もおこなって
いる。
また、第三項音楽を渋谷慶一郎と2005年より開始。filmachine(2006),MTM(2010)
などをYCAMにて発表。07年それらの活動をまとめて成果「動きが生命をつくる」
(青土社)として出版。
おもに人工生命の国際会議(ALIFE)に参加し、08年の人工生命国際会議の基調
講演なども務める。国際ジャーナル(BioSystems,ArtificialLifeなど)の編集
もおこなっている。



DUB-Russell(+MUS)
東京を拠点に活動する首藤陽太郎とNOEL-KITによるユニット。
2010年12月、TokyoMaxUsersGroupでのライブセッションを機に、DUB-Russellと して本格的に活動を開始。
2011年にはオンラインレーベル”+MUS”から”Grasp Echoes”をリリースし、自作の 音楽ソフトウェア”HSU-001″を同梱した同タイトルは各方面の反響を呼び高い評 価を受けた。
ライブにおいても即興的なプロセスで多層レイヤーを織り成し、次元をねじ曲げ たような強烈なビートと、その奥に見え隠れする美しいサウンドスケープを併せ持つ斬新なサウンドで圧巻のパフォーマンスを魅せる。
http://dubrussell.com/
movie
http://vimeo.com/27199894



jealousguy
ジェラスガイ、高橋雅美。2003年、「personals(大桃隆志・高橋雅美)」というユニットで楽曲データを交換しながら音楽製作を開始。その後高橋雅美のソロ名義「ジェラスガイ」をスター ト。ピアノコラージュ、シンセ、レコードサンプリングを主にラップトップで音楽を制作。
2007年、VOLVOX RECORDSのコンピレーションアルバム、「A Prevalent Oscillation Base」に1曲参加。2009年「gaterecords」傘下の「taion」レー ベルや、「under tone」レーベルから配信のみで楽曲リリースし、2011年4月念願のフルアルバム「Hydration」を「Ihatov Remains」レーベルよりリリース。
北海道を拠点に数々のライブをこなし、2011年 7月にはFour Tet、9月にGOLD PANDAが来札時 に共演をはたす。
ライブではMPD18、PC、 サンプラーを使いながら、つんのめったビートやメロディーを構築。ライブ感を重視しフロアを盛り上げることに喜びを感じながらライブ 活動している。
http://jealo.blogspot.com/
movie
http://www.youtube.com/watch?v=2gS43WUzmUM