グラフィックアーティスト伊藤桂司による個展「PRINTED MATTER」が4月29日からGALLERY SPEAK FORにて開催される。

一青窈やボニー・ピンク、キリンジ、オレンジ・ペコー、スチャダラパーなどのCDジャケットやビデオクリップを手がけ、また数々の雑誌や書籍のカバーワーク、広告ポスターで知られる伊藤桂司。
アナログなコラージュやドローイング、ペインティングは、コンピュータのグラフィックツールと相互浸食を繰り返し、バックボーンの全く異なる様々なマテリアルを彼の脳内世界で隣り合わせにさせて、新しいヴィジョンを生み出していく。

シュルレアリスムやポップアートの潮流を現代のデジタル環境へと橋渡ししながら、死滅しかけているサブカルチャーの美意識を携えて、80年代以降の東京カルチャーシーンを常に刺激し続けてきたのが伊藤桂司氏と言えるだろう。

本展は、おもに雑誌や書籍など印刷物のためにこれまで制作された過去作品を中心に、インテリアとしての観点から厳選して紹介するもの。原画の他、インクジェットでの複製によるリサイズ作品も特別に制作し、展示・販売するようだ。
また、本展はチャリティとしての開催要請に伊藤桂司が応えて実現したもので、売上げ金の一部は、NPO法人チャリティ・プラットフォームを通じて公益社団法人Civic Forceへ寄託し、東日本大震災の被災者支援活動に役立てられる。

Information

伊藤桂司個展「PRINTED MATTER」
http://blog.galleryspeakfor.com/?day=20110407

会期:2011年4月29日(金)〜5月11日(水)
   11:00〜20:00
   ※毎週木曜休み 
会場:GALLERY SPEAK FOR(東京都渋谷区猿楽町28-2 SPEAK FOR B1F
   http://www.galleryspeakfor.com/

Profile

伊藤桂司 グラフィックアーティスト
http://site-ufg.com/
1958年、東京生まれ。広告や音楽プロモーションなどの分野で、グラフィックワーク、アートディレクションを手がける。「BRUTUS」「esquire」「SWITCH」などの誌紙でも活躍。2001年度東京ADC賞など受賞歴多数。愛知万博 EXPO2005の世界公式ポスターも内外から高い評価を受けた。他に、コカコーラ社のコーポレイトカレンダー、NHKの番組タイトルとセットデザイン、 HOYAクリスタルとの共同プロジェクトなど活動は多彩。2009年、個展「TURN ON, TUNE IN, CUT OUT!」(Gallery360°)を開催。作品集に「FUTURE DAYS」「MOTORWAY」などがある。京都造形芸術大学教授。UFG代表。

※展示作品は全て販売いたします。
※最終日のみ18時までとなりますのでご注意ください。
※震災の影響により、営業時間を短縮する場合があります。