梅田哲也は、扇風機や風船などありふれた日用品や、空間そのものを素材として用い、音や運動、光が絡みあう現象を立ち上げ、作品化するアーティスト。主にライブパフォーマンスやインスタレーションを中心に活動しており、これまで国内外の多くの展覧会やライヴイベントに招聘されている。最近の主な 活動として、『レゾナンス 共鳴』(サントリーミュージアム[天保山]、2010)、『あいちトリエンナーレ2010』(名古屋市内各所)などへの参加や、個展『デッドストック』(LABORATORY、京都、2010)などを開催している。

会場となるart project room ARTZONEは、2004年、京都・河原町にオープンした京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科が母体となり運営する実験的アートスペース。

本展『はじめは動いていた』は、展示場のARTZONE(1、2階)だけではなく、6階建てのVOXビル全体が会場になる、というちょっと変わった企画。来場者は、ビルの内部を屋上から階下、裏から表まで歩き回り、展覧会を体験していくことになる。空間や、そのときどきの状況を素材に制作を続ける梅田の目には、築30年を超える会場のVOXビルは非常に魅力的な「素材」と映ったようだ。ぜひ、梅田が仕掛ける空間に、立ち会って頂きたい。

また、art project room ARTZONEには定期的に開催されている展覧会と同時並行でイベントや展示を行う、すみっこ企画があり、その企画の一つとして、2010年8月から2011年4月頃まで(終了日未定)、毎月展示が変わる梅田哲也作品による小企画『DEADSPACE』を行っている。こちらもあわせてご覧頂きたい。

Information

梅田哲也個展『はじめは動いていた』
http://www.artzone.jp/events/umedatetsuya/index.html

会期:2011年4月2日(土)-2011年4月24日(日)
平日13:00~20:00 / 土日祝 12:30〜20:00(最終日は17:00まで)
会場:VOXビル全階(art project room ARTZONE)
京都市中京区河原町三条下ル一筋目入る大黒町44 VOXビル1・2階
http://www.artzone.jp/

〈関連イベント〉
ワークショップ、ツアーなど毎週末開催を予定
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