なんだか色々ありましたね。
で、最近ICCのトークイベントの後、gnck君と山本悠君と飲んでたんだけど、
山本君が、昔の僕のblogをなんか見たことがあったらしく、そこに投稿してあった「漬け物写真」という投稿の話をしてくれた。
この「漬け物写真」の感覚、自分で書いておいてすっかり忘れてた。
この考え方というか方法はずっとここ数年考えてた事なのに、まだうまく身に付いてない。改めて読み直してみて、この「漬け物写真」の文章は色々ヒントがある感じがしていて、今ももやもや考え直している。というか答えのないヒントしかない感じ。 だから答えを出すとヒントが関係なくなっちゃう感じ。昔のblog恥ずかしい。



漬け物写真


写真が好きな知人は、「スナップ写真は撮りたくない」ってことを確か言っていたはずで

一枚一枚を撮る瞬間を大事にしているみたいな事を言っていた。彼は写真の作品を作っているんだけど

それはけっこういい作品だと僕は思っている。


写真よりはカメラに興味がある僕は、スナップ写真にもならないゴミみたいな写真を

ただカメラのシャッターボタンを押したいが為に撮り続けている。作品に使う事なんか

全く考えていなくて、ただそこに撮影したカメラの性能が映ってれば満足なのだ。


最近そのネガとL版のプリントをまとめてみたら5キロくらいあった。

データじゃなくて、重さで。


適当に押してたシャッターが、現像-プリントのプロセスを経て5kgの重量を獲得し、

今ここにこうして現れたのを見るとなかなか感慨深くもあるし、

なんて無駄な事をしたんだろう、とも思う。


この写真を何かに役立てるには、やはりこの重さを生かす方法が一番だ。

5キロの重さの写真は作品にはならないかもしれないが、ちょっとした

漬け物だったら石の代わりに置いて漬け物を作れそうだ。


しかし石で漬けた漬け物と、5kgの写真で漬けた漬け物では味に違いが出るのだろうか?

写真に映っているものによって、漬け物の味は変わるだろうか?


みたいな事を最近は考えている。のかもしれない。