読者のみなさんこんにちは。メディアアート界のさくらと一郎こと、たにぐち・わたなべです。今回は、さる12月3日に東京藝術大学芸術情報センターにておこなわれた我々のレクチャー「飲み会メディアアートの現在―想像力とコミュニケーションの新たな地平に向けて」の簡単なレポートをお届けします。(以下の写真は全て、提供:東京藝術大学大学芸術情報センター様、撮影:高尾俊介様でお送りします。)



今回のレクチャーは、東京藝術大学大学芸術情報センターの城さんが我々の活動に目をつけていただいたことから、実現しました。この場を借りて城さんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

芸大上陸の図(左から城さん、たにぐち、わたなべ)

芸大上陸の図(左から城さん、たにぐち、わたなべ)



思い出横丁情報科学芸術アカデミーの校訓のひとつに「空気とは読むものではない。吸うものだ」というものがあります。極めて多様な関係性が複雑に層をなす現代社会でサバイブしていくために編み出されたテクニック「空気を読む」。しかし、ただ読むだけでは息が詰まって死んでしまいます。この校訓は、そうしたことを忘れないためのものです。

そんなわけで、今回も無事、空気を読まずにレクチャーの前日、12月2日に東京藝術大学に乗り込みました。レクチャー前日に前乗りしてきたのは、これまでの芸術情報特論(今回我々が担当した授業)のゲストの中では初めてのことだったそうです。

今回我々が前乗りしてきたのは、芸大が持つ歴史性や学生の人間性を鋭く反映したプレゼン資料をつくるためであることは言うまでもありませんが、それ以外にもうひとつ、芸大が誇るカッティングエッジな施設・不忍荘に宿泊するという目的がありました。写真を撮影するのを忘れてしまったので、以下、滞在経験者のブログへのリンクです。
この施設は芸大の教職員向けの宿泊施設とのことで、今回我々も教員という形で宿泊させていただくことができました。宿泊料は、ザンビアの通貨クワチャに換算するとなんと33000クワチャ超にも相当。不況の折、懐も寒くなっている我々には大変な経済的打撃ではありましたが、それを忘れさせてくれるハイブローな一夜を過ごすことができました。東京藝術大学様、ありがとうございました。

一夜明けて、いよいよレクチャー当日です(言うまでもないことですが、日本で最も歴史のある美術大学でのレクチャーですから、事前にアルコールで口腔内を入念に滅菌しておきました)。今回のレクチャーは、まず、我々ふたりの個別の活動の紹介していきました。

プレゼンをするたにぐち

プレゼンをするたにぐち



まず、たにぐちの作品の紹介です。たにぐちが紹介した作品は、
などでした。つぎにわたなべの作品の紹介です。

プレゼンをするわたなべ

プレゼンをするわたなべ



わたなべが紹介した作品は
などです。ともに写真や映像などを交えながら、作品のコンセプトやテクニカル部分などを説明しました。いずれも上記のリンク先から、写真や映像を見れるので、ぜひチェックしてみてください。

このあと、思い出横丁情報科学芸術アカデミーの概要を説明しました。このブログをご覧になっている方には、蛇足な内容なので詳しくは割愛しますが、思い出横丁そのものや、連載の目的、連載第1回と第2回の内容などを中心に解説していきました。なお、今回のレクチャーのために連載第1回と第2回をまとめたペーパーを制作したので、この機会に公開しておきます(制作:内田千絵)。
そして、いよいよ本題の「飲み会メディアアート」の紹介といきたいところですが、ここで誌面が尽きたので、此処から先は次回のエントリでご紹介したいと思います。