こんにちは。なべたんです。今回は、さる5月27日に福岡のIDPWで開催された秘密集会「IDPW Party #000001 featuring “手”」の模様を写真を中心にお届けします。 この催しはインターネット上の秘密結社であるIDPWが、会員相互の、そして一般市民との交流を図るために毎月1回のペースで開催するもので、毎回、所定のテーマをもとに、催しの合間に「出し物」を展開していきます。初の開催となる今回は人間にとって最も基本的なツールである「手」をテーマに、手でディナーを食する第一部と、手にまつわるさまざまなプレゼンテーションが披露される第二部の二部構成で開催しました。



第一部:手食いディナー 手で食うとはいえディナーはディナー。フォーマルな佇まいを目指すため、テーブルから準備をする。イメージはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。

なんとなく準備できてきたので盛り付け開始。今回はやえさんとあやさんのふたりがディナーを用意してくれました。ありがとうございました。 盛り付け終了!この日のメニューは、ハンバーグ、鯖の味噌煮、豆腐、もずく、納豆、ポテトサラダ、パスタ、レタス、明太子、味噌汁、ご飯です。これらが15名の参加者分だけあります。お二人ともおつかれさまでした。  ムーディーな雰囲気のなかでディナーを楽しみたいので、ろうそくをいっぱい立ててみました。オシャレ!

東京からディーナに参加のグランドベースの人々も興味津々です。

おいしそうな料理を前に、テンションが高まる参加者のみなさん。彼らの前には何かが足りない。そう、それは箸!まぁ、でも……



いただきま〜す!



比較的見慣れた料理の数々とおなじみの号令。これだけの大人数での食事ということを考えれば、テンション高く食事&団らんに移行するところですが、そこは手食い。いったいどのようにすればいいのか、躊躇が生まれます。普段であれば、ご飯であるとか、味噌汁とか、サラダとか、そういったところから手を付けるのではないかと思うのですが、ここではかなり個人差が出ていたように思います。ちなみに自分は、普段の生活で得られない触感を持っていそうな納豆にトライしました。硬い納豆が、タレと交わって、徐々に柔らかくなっていくあの感触が、自分の指先からダイレクトに伝わってくるのは、エロティックというかグロデスクというか、なんとも言えない体験でした。



こちらの方はいきなりハンバーグ、それも人差し指突き刺し形式でトライされたようです。普通に食べやすそう。



不思議なもので、5分も手食いをするとだいぶ違和感は無くなってきて、楽しくなってきます。と、同時にいろいろ発見も出てきます。たとえば、鯖は手で食べると、箸と違って細かくならないので、食べやすいんですよね。ものすごい便利で、今後魚料理が出てきたときは手で食べようかと思うくらいです。逆に、もずくは死ぬほど食べづらい。指と指との隙間からするするともずくがこぼれ落ちていきます。



あと、手食い中は手がヌルヌルのドロドロになるので、スマートフォンは絶対にいじれません。なのでマナー的にも大変よろしいのですが、そのおかげでディナー中の写真があまり無い!上記以外に特筆すべき点として、実はこのディナー、箸以外にもコップも無かったんです。なので、手で「お椀」を作って、そこに水とかビールを入れて飲んでいました。手で飲む水やビールのありがたさよ……。手食いの詳細な雰囲気についてはUSTREAMに録画が残っているので、それをチェックしてみてください。今見ると、ものすごく宗教っぽいですね。

そんなわけで、第一部の手食いディナーは楽しく終了しました。

第二部:プレゼン

第二部ではIDPWメンバーによる「手」にまつわる、あんなプロジェクトやこんなプロジェクトを紹介していきました。





まず、最初は山口市にある文化施設、山口情報芸術センター[YCAM]のプレゼン。YCAM内の制作チーム YCAM InterLabが慶応義塾大学と共同で開発している「TECHTILE Toolkit」を紹介しました。これは触感を利用したクリエイションを支援するためのデバイスで、今回のプレゼンではスクリーンに映し出された映像の中の紙コップに与えられている振動と同じ振動を、手元にある本物の紙コップに再現する、というデモンストレーションをおこないました。



続いては、Merce Deathこと大野真吾さんのプレゼン。福岡と東京の飛行機での往復の間に、大野さんがiPhoneだけで制作した映像「STILL IN THE SKY」を紹介してもらいました。映像はこちら。



この映像に使われている音楽も、フライト中に制作したそうで、制作に要したフライト回数はトータルで50回以上とのこと。今回はその音楽をライブで演奏してくれました。





続いては、anno labの藤岡定さんのプレゼン。Perfume Official Global Website上で公開/配布されているPerfumeのモーションデータを利用して、anno labが制作した映像の制作プロセスなどを紹介をしてもらいました。映像はこちら。



一度コンピューターでつくった3DCG映像を、透明なフィルムに印刷し、そこにグルーガン(ホットボンド)でいろいろな素材を載せることで、コンピューターでは出せない独自の素材感を生み出しているそうです。詳しい制作プロセスについてはこちら





続いては、エキソニモのプレゼン。このパーティの前の週に行われた「REPUBLIC Vol.9~映像作家100人 2012 リリースパーティ~」で、エキソニモが披露したVJとそのためのシステムを紹介してもらいました。

VJはこんな感じ。プロジェクターを肩で担いで、ホール内のいろいろな場所に自由に投影していくというスタイル。



このVJで使用していたのは、エキソニモが独自に開発したiPhoneアプリだそうで、任意のテキストや画像を、エフェクトをかけたりしながら投影できるようです。このアプリは近々配布されるらしいので、そうしたら誰でもこのスタイルでVJができます。





続いては、新コーナー「なべたんの引き出し」。毎回のパーティのテーマに沿った豆知識的情報を参加者にお届けします。今回は「手」ということで「ハンドサイン」の豆知識を紹介しました。まずはハンドサインの歴史をネイティブ・インディアンや、チャイニーズ・マフィアなどから紐解き、アメリカ西海岸のギャングのハンドサインを紹介した後、最終的にはIDPWのハンドサインを決定しました(写真)。IDPWのロゴマークをベースに、ネットワークで繋がる人々を表しています。ネット上ででこのハンドサインを繰り出す人に出くわしたときは、そこが彼らの縄張りということですから、速やかに彼らの言うことに従ってください。





そして、最後はダエンさんのプレゼン。カセットテープレーベルダエンというカセットテープの音楽レーベルを主宰しているダエンさんが、独自に開発したUSB接続のカセットテーププレイヤー「CHILL OUT」の紹介をしてくれました。プレイヤーを買うと、ニャントラことスーパーカーのナカコーさんのテープが付いてくるそうで、お得!入手方法など詳しいことはダエンさんのウェブサイトで。東京だとロスアプソンで買えるとのこと。
ひと通り、ダエンさんの活動を紹介し終わったあとは ダエン杯争奪指相撲大会!30人以上集まった大の大人たちが必死で指相撲を戦いました。

 

 

次回予告

といったような感じで、ざっくりとIDPW Party #000001の紹介をしてみました。こんな感じで、定期的に実験的要素を盛り込んだ秘密集会をやりつつ、IDPWのミッションである、「世界の定義の定着(もちつけ)」につなげていきたいと思います。

で、次回の秘密集会のお知らせです!



IDPWが月イチでお届けするIDPW Party。第二回目となる今回は、これから本格化する夏に向けて、そして2014年ワールドカップ、2016年オリンピックとこれからますます目が離せない地球の裏側ブラジルのカルチャーを身をもって理解すべく、サンバ教室を開催します(!?)でも、あえて先生は呼びません!!当日ネットの海の中から先生を探し出します!!集まった参加者のみなさんの知恵とネットワークを駆使し、カイピリーニャ片手にブラジルへの直リンクからサンバのステップをダウンロードするのだ!!できるのか?!

という、出し物と合わせて、

当日は東京のIDPWメンバーたちが遊びに来るので、その中のひとり萩原くんによる「醤油顔王子の美味ソース探訪」、前回好評だった「なべたんの引き出し」、レーベルからの新譜発売を控えたダエンさんも「何か」を繰り出します。飛び入りのプレゼンも大歓迎!ゆるりとした雰囲気の中でのパーティになりますので、気軽に遊びに来てください!!

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場所:IDPW (アイパス)

福岡市中央区平尾3-17-13 FUCA 2F map

日時:7月1日(日)
18:00 〜 20:00 どなたでも参加できます

入場無料

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サンバ/ブラジル的な格好で来た人には、カイピリーニャ1杯サービス!!

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